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松本旅行の夜を台無しにしたペイチャンネル制限

『人生とは旅であり、旅とは人生である。』by.中田英寿

10年以上前。仕事で辟易としていた私と明智君はリフレッシュするために長野県の松本市へ行ってきた。


落ち着いた町並み、彩り豊かな紅葉、蕎麦、おやき、町を歩く美女、垢抜けない高校生、具体的には女子高生、背伸びした大学生、土産屋の娘さん、蕎麦屋の娘さん・・・

そこには今求めているもの全てが用意されていた。これ以上何を望めというのか?という程の贅沢な空間である。見るもの、触れるもの全てが美しい・・・

宿泊したホテルは松本城から歩いて数分の場所にある花月という名のホテル。

こちらはビジネスホテル同等の料金でレトロな雰囲気を味わえるところが気になり、旅行へ3週間前に予約。勿論明智君とは別室。

 

絶対に負けられない戦い

部屋へ到着するとバッグをベッドに放り投げて部屋を出る。目的はエレベーター前の自販機だ。その自販機とは、有料チャンネルを見るためのカードの自販機。分からない人の為に説明すると、ホテルの部屋でテレビ横にあるカード入れると映るアレ。男女がアヘアヘと絡むアレ。ペイチャンネルと言われてるアレ。

通常だとサンプルで3分程しか流れないが、この魔法のカードがあれば24時間視聴が可能となる、どんなカードよりも眩いカード。私はこの気高きカードをキラカードと呼んでいた。しかし、友人や他のお客さんにカードを購入するシーンを見られたら恥ずかしいのも事実。カードを手にれるため急いだ。

しかし!待っていたのは、このような張り紙。

本日は修学旅行生が宿泊しているため、こちらのカードはご利用いただけません。

へ?

少し考えた。5秒後・・・

「そうか!学生さんがいるから見れないようにしているのか!」

当然だろう。中学生か高校生になるかは分からないが、抜きたいポテンシャルは20代以上。そんな盛んな世代に見せるわけにはいかないのも理解できる。全て、全て理解できる。

しかし、私も当時は彼女いない男25歳、昼間の観光で心のチャージは完了済みで、蕎麦も食べた。素敵な景色も見れた。残すミッションは、自身のパンパンになりそうなおやきの開放のみ。気持ちを抑えられなかった私は一縷の望みで張り紙を捲り、千円札をそっと入れてみる。

すると、、、『ウイーーーん』とキラカードが!!


ゲッツ。執念でゲッツ。グッジョブ俺。そこに、エレベーターからカップルが出てきた。これから部屋で一戦行うのだろうか?レトロな部屋でレロレロか?すれ違いざまに彼氏が放った蔑む目も痛くはない。

なぜか?既にこの時点で

女 < キラカード となっていたから(私の中では)。張り紙もなく通常通りに購入してれば負けた気になっていたことだろう。しかし、張り紙という壁を乗り越えて購入したカードは普通に手に入れるよりも貴重なのだ。

 

悪夢

意気揚々と部屋に戻り、落ち着いてカードを挿入する箇所に入れる。

 

すると、、、

 

 

 

 

何も映らない。チャンネルを回してもテレビを叩いても!

ナニも!美女も!営みも!亀甲も!レロレロも!目隠しも!ぶっかけも!二回戦も!!

ナ・ニ・モ・カ・モ・・・。
放心状態になりながら、残る力で番組表に挟まれているペイチャンネルの番組表を確認する。時間もチャンネルも間違ってない。なのに、、、なぜ?もしやテレビの故障か?いや、通常番組は映る。ペイチャンネルのアンテナ?そんなことあるのか?慌ててフロントへ電話した。

「すいません!カード入れたんですけど見れないんです!」

「カードとはどのカードでしょうか?」

「どの?エレベーター前で買った有料チャンネルのです!」

「申し訳ございません。本日張り紙でもご案内しているように、修学旅行の団体様がご利用でして〜」

・・・・・

やられた。。。ホテル側が一枚上手だった。。。いや、宿泊した学校が側の判断か。。。抜かりないよ。抜けないよ。。。こうしてレトロな雰囲気のホテルでレロレロシーンを見て、自身のおやきをペイしようとした策略は脆くも崩れた。残ったのは既に効果のないキラカード・・・もはやキラではなくゴミに近い。いや、ゴミに近いのは私か。

電話はまだ続いていて、フロントの方が

「カードお持ち頂ければご返金させて頂きます」と。

もう部屋番号もバレてるし、なにより魔法が解けたカードに何の価値も感じなくなったので、私は言われたとおりフロントへ向かうことにした。「説明が足りずに申し訳ございませんでした。」と頭を下げるフロントの人。怒るわけにもいかない。どちらかと言えば、怒られるのはこちらのほう。

頭を下げられている時間が酷く恥ずかしかった。そしてようやく我に返った。

女 > キラカード だと。

何とも恥ずかしい気分になった。穴があったら入りたい。穴に入れられないなら、せめて隠れさせてくれ。(「張り紙したのに見ようとしたの!?バカじゃね?」)とスタッフの方は思っただろう。

 

明智君の選択

部屋に戻る際、ふと明智君を思いだした。明智君も「あれ?映らない?」とかやってるかもしれない。せっかくの旅行がペイチャンネル見れない事件で二人が傷つくのは避けたい。恥をかくのは私だけで十分。これ以上の犠牲者は絶対に出したくない。そんな思いを抱えて明智君部屋へ小走りで駆け寄ると、、、明智君の部屋をノックする女性。

あれ?

明智君がドアを開くと、日中の観光では見せなかった不敵な笑みで、具体的にはまりもっこりのような目で部屋に来た女性を迎え入れていた。そう、奴は性の専門家(通称デリ)を呼んだのだ。私に内緒で。とっさの判断で切り替えたのだ。

ペイするため。

レトロなホテルの一室でおやきをレロレロしてもらい、愛を叫ぶため。チェックインしてから二度目の失望を味わった私は、重い足取りで部屋に戻った。

 

翌日

フロントで待っていた明智君は実に晴れやかな表情をしていた。「昨日の夜呼んでたでしょ?」と単刀直入に聞いてみた。自身の単刀を直入どころかペイさえもできずにしくじった私が質問するのもあれだが、2日目を快適に過ごすために聞いておきたかったのだ。

すると、「あっ、、、バレた(笑)?まあ、普通だったよ」とケロッとした表情で答えた。昨日の夜見たまりもっこりはどこへやら。。。

 

切り替え

気持ちを切り替えて二日目は安曇野にも行き、非常に有意義な時間を過ごすことが出来た。ペイできなかった私とプロに委託した友人。そんな二人のペイ事情などどうでも良いのだ。そんな気持ちにさせてくれた安曇野の自然には感謝しかない。朝に感じた嫉妬は安曇野の川茂にゆっくりと流れていった。

こうして前日にペイは出来なかったけど、安曇野のおかげで大満足の旅行となった。ペイはできなかったけど。。。

1 Comment

offset252

そう、奴は性の専門家(通称デリ)を呼んだのだ。

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