中川淳一郎『ウェブでメシを食うということ』を読んで自身のウェブとネットの歴史も振り返ってみた


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中川淳一郎著『ウェブでメシを食うということ』を読んだ。

著書にウェブはバカと暇人のもの (光文社新書)、ネットのバカ (新潮新書)、バカざんまい (新潮新書)など、多数の「バカ」本を出してる中川氏。好き嫌いは別れるが、ズバズバ言い切るところに好印象を持っている。

今回読んだ『ウェブでメシを食うということ』は、中川氏がウェブの歴史を語りながら、その時に関わっていた仕事内容などを記した一冊。

内容紹介
「それは地獄の日々でした」
“ネット業界20年の内側”を初めて描く。
ネット評論の第一人者が現場目線で綴った痛快エッセイ!

ベストセラー『ウェブはバカと暇人のもの』の著者、待望の書き下ろし。

ヤフージャパンが登場して20年となる2016年。インターネット業界はいかに発展してきたのか?
ネット黎明期からSNS隆盛の現在までを、ネットニュース編集の現場で“IT小作農”として働いてきた著者の視点で綴る。
折々のニュースも絡めながら、PVを稼げるサイト作りとページ更新に追われる日々、「オーマイニュース」との抗争、小飼弾との「歴史的和解」など、著者の実体験も満載。
津田大介、ひろゆきらネット業界の著名人も多数登場、笑いながらすらすら読める仕事エッセイ。

〈目次〉
第1章 とんちんかん時代 ~ネット黎明期のサラリーマン生活
第2章 やんちゃな人々の間で ~インターネット業界で仕事を開始
第3章 ネットニュース編集者の日々 ~Web2.0の誘惑と落とし穴
第4章 開き直りからの逆襲 ~『ウェブはバカと暇人のもの』舞台裏
第5章 ネットで人生変わった! ~SNS普及から現在

ウェブの移り変わり

読んでいて懐かしい気持ちになる部分もあれば、「え?そうだったの?」ということも知れた。

この中川氏によるウェブの振り返りが面白かったので、私もネットやウェブの個人史を書いてみたくなった。以前ヨッピーさんも同じようなことを書いており、一部被ってるが、年齢も近いのでご了承頂きたい。

初代 1997年15歳の春

高校入学数日前、入学祝に叔父からWindowsのデスクトップパソコンを買ってもらった。金額は確か25万円ほどで、叔父に「しっかり勉強して将来返せよ笑」とプレッシャーをかけられたことを今でもよく覚えている。

家にパソコンが到着し、説明書通りに配線を繋げると、あの音が鳴った。

遂に我が家にWindows!!

しかし・・・ここから苦戦する。

とりあえずウェブに繋いでみようと考え、インターネットエクスプローラー(以下IE)のアイコンをダブルクリックすると、、、

ヴァッ(エラー音)

あれ?と、他にも試して再度IEをダブルクリック。

すると、、、

ヴァッ(エラー音)

やけになって何度もダブルクリック。

ヴァッ、ヴァッ、ヴァッ、ヴァッ…

その後も試行錯誤したが、どうしてもウェブを見ることができない。

気分転換にオフィスをCD-ROMでインストールしてみた。ワードを立ち上げて「チ◯コ」と打ってみたが、どうも違う。次はExcelを開き、1行目に「チ◯コ」、2行目は空白、3行目に「マ◯コ」と打ち、2行目の空白行を消してチ◯コとマ◯コを急接近させてみたが、これも違う。

どうやってもウェブが見れないという事実。しかし、ものは考えよう。ウェブ見れないなら、別の方法を考えればいい。

ある日のこと、エロ本の付録に入っていたCD-ROMの存在に気付く。これだ。答えがこんな近くにあったなんて…

こうして25万円もするパソコンはエロCD-ROM専用機となり、パソコンではなくヌキコンとしての任務が与えられる。

ただ、パソコンをヌキコンにするのは間違ってる。そんなことぐらい分かっていた。見る度に後ろめたい気持ちが少なからず沸いたし、田舎へ行く度「パソコン使ってる?もう完璧か?」という叔父からの質問に、不自然な笑顔で答えるしかできなかった。

表で笑って裏で抜いて。

その後もヌキコンとの二人三脚が続いたが、過密日程の影響で徐々にCD-ROMの反応が悪くなってくる。そして数年後、PS2でDVDが見れることもあり、ヌキコンはその任務をひっそりと終えた。

パソコン・・・約25万円
CD-ROM・・・エロ本のおまけ
抜いた数・・・Priceless

2代目 2005年24歳の夏

初代から約9年を経て、ジャパネットたかたで販売していたNECのLAVIEを購入。その頃にはネット契約もし、いつでもウェブにアクセスできる環境が整った。

この影響は大きく、それまで膨大に使っていたゲーム時間が減り、休日もキーボードを叩くようになっていく。

ノートパソコンの重量は2.5kgと重かったが、初号機に比べると何もかもが新しかった。サイドのポッチを押せばDVDプレーヤーも飛び出し、懸念された夜もOK。

2代目は完璧な名器だった。

仕事でどんなに嫌なことがあっても、夜はLAVIEでLAVIE。その頃にデビューした吉沢明歩の影響もあって、部屋のゴミ箱が昔の作家のように毎日パンパン。

ダブルクリックしない夜は・・・なかったよね。

また、この頃のウェブといえばmixi。これに見事にハマった。学生時代に好きだった子達のその後、つまりアナザーストーリーを鑑賞できるサービスを作ってくれたmixiには感謝しかない。

3代目 2009年28歳の春

3代目は既に全滅してるミニパソコン。当時は異様に流行っていて、プロバイダーとセットなら0円というキャンペーンも多く見た。

私はHPのミニパソコンをキャンペーン使わず購入したが、それでも4万円程度。家にある2代目のLAVIEに比べて持ち運べるので重宝したが、画面も小さいので作業するには向いてなかった。DMMも小さい画で鑑賞することになり、終始なんだかなぁ~という感は拭いきれず、短期間でミニパソコンライフは終了となる。

4代目 2010年29歳の春

4代目はMac Book Pro。

その他にも幾つか候補はあったが、世の非モテ同様に初のMacを選択。Windowsとは異なるグラフィックの鮮やかさ、ボディーのクールさ。遂に手に入れた非モテ愛用機で私もノマドワーカーへ・・・とはならなかった。

この頃はスマホが浸透し始め、ウェブはさらに近くなっていく。私もiPhoneを手に入れ、新時代が到来したのを実感した。勿論パソコンじゃないとできない作業もあったが、ウェブの閲覧に困ることはない。DMMだって見れる。なんならダウンロードしまくってパケットの制限も早々に体験した。

現在

ここ数年でパソコンもスマホも軽くなってるが、初めてパソコンに触れた日の喜びを感じることはない。それはウェブもそう。毎日多くのネットニュース、ネタサイト、ブログを見ているが、かつて家にインターネット回線を引いた日の感動、吉沢明歩の作品を初めてダウンロードした時のドキドキ、これらに勝るものは今も経験できてない。

でも、自分では気付いてないだけで少しづつ変わっているのだろう。最近は、DMMのオムニバス作品(複数人出演)のレビューにある「2番目に出てる女優名教えてください!」という質問などに「最近デビューしたばかりの水谷あいです!」と、答える機会が増えてきた。

20代前半の頃は「絶対教えねーよ!」と思っていたが、長年のDMM通いによって今ではすっかりユーザーに優しい古参。その情報で誰かが土屋太鳳のように「どんだけラッキーやねん!」と思ってくれてたら、それは私にとっても嬉しいことだなと思えるようになった。

ネットやウェブはこの10〜15年ぐらいで随分変わった。車の自動運転、ロボットがいる日常も直ぐ近くまで来ている。VRと連動した玩具も必ず登場するだろうし、楽しみといえば楽しみ。

今後10年でどう変わっていくか?10年後もDMMを見ているか?終活も視野に入れる頃、またウェブのことを振り返ってみたい。

と言いつつ、ほとんどDMMで、ウェブのことをあまり振り返れてないことに最後に気付いてしまった。。。