本当に木村拓哉が悪いの?SMAP解散の裏をまとめた《週刊文春記者が見た『SMAP解散』の瞬間》と共に考えてみた

内容紹介

ジャニーズ事務所本社の会議室で、紅白歌合戦リハ中のNHKホールで、深夜の路上で……記者が見た解散までのドキュメント

解散のきっかけと言われる「メリー喜多川副社長5時間インタビュー」をはじめ、当事者たちの肉声の数々を聞いた記者が明かす、総力を挙げた取材のすべて!

対立するならSMAPを連れていっても出て行ってもらう(メリー喜多川副社長)/
辞めるんだったら勝手に辞めればいいじゃん(木村拓哉)/
話すわけないじゃん。だって、文春さんは敵でしょう! (中居正広)/
このままフェイドアウトしちゃダメだジャニー喜多川社長)/
僕たちは十五年前にもう壊れていたんです(草彅剛・香取慎吾)/
事務所に感謝するのは当たり前。それをわからなかったらアホでしょう(滝沢秀明)/
社長になんかなるつもりはなかった(飯島三智・元マネジャー)/
僕はどうなっちゃうんでしょう(山下智久)/

年内で解散となるSMAP。解散の引き金となったのは、週刊文春がメリー喜多川副社長に対して行ったインタビューと言われてます。

《週刊文春記者が見た『SMAP解散』の瞬間》は、そのインタビューが行われた2015年1月から、解散が決まった2016年8月までを記者目線でまとめた内容になってます。

ネットでは木村拓哉が悪い、いや、香取慎吾が悪いと言われてますが、真実は当事者しか分かりません。しかし、週刊文春のまとめ全てに誤りがあるとも思えないので、記事と照らし合わせて解散までを振り返ってみたいと思います。

ジャニーズ帝国

週刊文春がインタビューを行い、事務所に確認したのはこちら。

1.   会合の目的
2.松本潤ら三人のタレントが食事会に招かれた理由
3.ジュリー派とSMAPを筆頭とする飯島三智氏が率いる派閥の対立関係
4.ジャニーズ事務所の後継者問題
5.少年隊の東山紀之が関連会社の役員に就任しているかどうかの事実確認

※《1. 会合の目的》は、前年2014年末にジャニーズの松本潤、生田斗真、増田貴久と藤島ジュリー景子(メリー喜多川の娘)が、大地真央、黒木瞳らと高級レストランの会合

質問は幾つかありますが、本命はジャニーズ事務所の派閥問題のようです。

芸能マスコミやファンの間で取り沙汰されてきたジャニーズ事務所の後継者をめぐる「派閥問題」の真相があると踏んでいたのだ。

確かにSMAPがTOKIOや嵐と番組内で共演することはなく、ジャニーズ年越しカウントダウンにもSMAPの姿はありません。

これはグループ同士で仲が悪いのではなく、マネージャー同士の派閥だろうと長年言われてました。

《派閥一覧》

飯島派…SMAP、Kis-My-Ft2、山下智久、Sexy Zone、ABCーZ

ジュリー派…TOKIO、嵐、関ジャニ∞、NEWS、KAT-TUN、HeySayJUMP

中立(ジャニー派?)…V6、KinKi Kids、タッキー&翼

週刊文春から派閥問題について質問されたメリー喜多川氏が飯島氏を呼びつけ、ややこしいことになってきます。

「どうぞ飯島に取材して。私との対立関係を聞いてください。どういうことで対立してるのか」

“派閥”という言葉に異様にメリー喜多川氏が敏感になったようですが、大事なことも言ってます。

「飯島が自分が担当している人間を番組に入れるのは当たり前。間違いがあるとしたら、この人(飯島氏)はSMAPが長すぎているのかもしれませんね。うちはトップのマッチでも、しょっちゅうマネージャーが替わります。自分がマネージャーを仕切る人だから。」

これは一理あるなと。飯島氏がSMAPを連れて独立を考えたことも、木村拓哉以外のメンバー4人が独立に賛成したのも、長すぎる関係が影響したのではないか?そうでなければ、マネージャーの行動に動かされることは考えにくいです。

話をメリー喜多川氏に戻すと、節々に「ん?」という部分があり、特に後半の「トップのマッチでも〜」のくだりは完全に余計でした。

「だったらSMAPは、嵐よりもまず先に近藤と共演するべきでしょう。何でそれを聞かないんですか?SMAPが一番トップじゃないんです。失礼だと思わない?私、本気で怒りますよ。」

今の時代、SMAPと近藤真彦が共演して「キャー」と喜ぶのは極僅かな人だけでしょう。年功序列の考えが抜けない典型的なパターンと言えます。

メリー喜多川氏-「うちの事務所のことわかっているの?うちのトップはマッチです。SMAPじゃありません。失礼なこと聞かないでください。飯島、うちのトップは誰!?」

飯島氏-「近藤真彦です」

イヤですねぇ、このアホみたいなやり取り。これがきっかけで飯島氏がジャニーズに見切りをつけたかは分かりませんが、トップがこんな考えなら現場も限界きます。ちなみにメリー喜多川氏は今年89歳(ジャニー喜多川氏は85歳)。

一般の会社同様に創業時の人が現役を続け、現場に口を挟みすぎると大体上手くいきませんよね。

SMAPが別グループの番組にも出たりするような関係を築けていれば、こんな終わりになってなかったのでは?そう考えると、事務所の体制に問題ありありですね。

あまりに残念なSMAPの終わり方

サクッと解散までの流れをまとめてみました。

(1)飯島氏独立を検討
(2)SMAPメンバーは木村拓哉を除いて全員OK
(3)木村拓哉の考えは変わらず、飯島氏はSMAPを引き連れての独立を断念
(4)公開処刑

(5)飯島氏退社
(6)木村拓哉VS他4人の溝深まる
(7)解散

このようになります。

明石家さんまが後に「やりづらかった」と語った【さんま&SMAP美女と野獣のXmas2015】は(3)のあたり。

当時の映像を見返してみると、確かにSMAPのメンバーが不自然に見え、木村拓哉は元気がなさそう。

この時点で飯島氏は独立を諦め、木村拓哉以外のメンバーに残された道は【とりあえず残留】に絞られたようです。

(4)の公開処刑前、週刊文春の記者がジャニーズ事務所に対して再度取材を申し込みます。今度はメリー喜多川氏ではなく、レコード会社「ジャニーズ・エンターテイメント」代表取締役の小杉理宇造氏。インタビューが行われたのが2016年1月18日正午と、公開処刑の10時間前。記者が木村拓哉以外の4人のメンバーが事務所に残留する条件を聞くと、小杉氏はこう答えたようです。

「条件は当然あります。まずは、国民的スターの自覚もなく、曖昧な言動でファンや関係者にご迷惑、ご心配をかけたことを謝罪すること。内に向けた謝罪も必要で、社長のジャニーさんをはじめ、ジャニーズ事務所の社員にも許しを乞うこと。

さらに、今回の件では木村君が残るという形でメンバーが四対一に割れてしまった。寂しい思いをした木村君に、大切な仲間である彼にも、謝るべきだと申し入れました」 

“許しを乞う”
“寂しい思いをした木村君”

この気持ち悪いフレーズが気になりました。そうさせたのは誰だ?という部分は見事に抜けてしまってます。また、生放送の現場には次期社長と言われる藤島ジュリー景子氏も駆けつけていたようです。ということは、あの公開処刑は内に向けた謝罪をさせるのが目的だったの?と考えるのが妥当です。

公開処刑後、中居が稲垣、草なぎ、香取に対し「(木村と)口をきくんじゃねーぞ」と言ったとか。その後の木村拓哉と他4人の溝はさらに深くなっていったようです。まあ、当然ですね。

スマスマはその後もおかしな空気で続きましたが、収録現場がピリピリムードだったとか。ビストロの不自然な笑いとか、見ていてしんどかったです。結局時間が経過しても木村拓哉と他4人の亀裂は修復せず、7月になるとジャニー喜多川氏も交えて活動休止の話が始まり、前述の小杉氏がメンバーと個別に話し合いを重ねていきます。

この時点での答えは活動停止。少年隊のように解散はせず、個別に活動していく方向で一旦は落ち着きました。

しかし、8月10日。ハワイにいる木村拓哉を除く4人がジャニー喜多川氏と面会し、活動休止ではなく解散希望の申し出をします。ジャニー喜多川氏は反対するも香取と草なぎの2人が休業ではなく解散を望み、それに稲垣吾郎も同調し、中居も香取、草なぎ、稲垣の意見を尊重したようです。そして8月13日の深夜に解散が決まり、翌14日に一斉に報道されました。

その後メンバーそれぞれが自身がパーソナリティを務めるラジオで軽く言及しただけで、公式会見などはありません。既にスマスマの最終回も終わり、噂されてた紅白出場もありませんでした。

真相とSMAP自体の問題

週刊文春の記事がどこまで本当か定かではありません。ただ、木村拓哉と他4人の間に出来てしまった溝は修復不可能なところまで進んだのは間違いないようです。

今回騒動が出てからSMAPだけで話し合いが行われていた可能性は限りなく低いです。木村拓哉を除く4人は、公開処刑前日に事務所に謝罪へ行った後に密会したようですが、5人だけで話し合った様子は見られません。

本当に独立したかったのであれば、きちんと5人で顔を揃えて話すべきだったし、事務所残留を決めた木村拓哉も解決に向けて動くべきでした。あの公開処刑で「よし!もう問題ない!これからもSMAPは続く!」と考えていたなら考えが甘すぎでは?

そもそもなぜ木村拓哉だけ独立に反対したのでしょう?噂されるのは工藤静香の存在、ジャニーズの後ろ盾がなくなる怖さなどと言われてます。記事の信憑性が定かではありませんが、ジャニーズを裏切ることが出来なかったのは間違いないでしょう。

中居は途中から木村拓哉の立場(妻子あり)を理解し始めたとも言われますが、一部メンバーの思い(一緒は無理)を尊重した結果となりました。

大晦日は木村拓哉を除く4人と元SMAPの森且行も駆けつけたようです。

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いずれにせよあそこまでの大きなグループの最後が、こんな形で終わってしまって本当に残念で仕方ありません。もうジャニーズ帝国も終わりですね。