【ブラジルが悲願の金メダル獲得!】リオ五輪の男子サッカー全日程と結果レポート

2016年8月21日更新

いよいよリオ五輪の男子サッカーが開幕しました。

スター選手はそこまで参加してないものの、やはり気になるサッカー。そんな男子サッカーの結果とマッチレポートを試合日更新でお届けします。

リオ五輪男子サッカーの結果とマッチレポート 

※日時は日本時間表示
※キックオフ時間は変更になる場合あり
※マナウスとの時差は-13時間、その他の地域との時差は-12時間

グループA

8月5日(金)△イラク 0-0 △デンマーク

男子サッカーのスタートとなった一戦はイラクがボールを支配するもデンマークを崩すことができずにスコアレスドロー。

8月5日(金)△ブラジル 0-0 △南アフリカ

初の金メダルを目指してネイマールを招集し、直前の試合ではU-23日本を圧倒した開催国ブラジルだが、この日は南アフリカに大苦戦。開始早々からボールを支配して攻め込むも南アフリカの守備を崩せすに堅守を崩せず、前半を0-0で終える。

後半に入ると、南アフリカはムバラが59分にこの日2枚目のイエローカードを提示されて退場となり、数的不利に。その後ブラジルのワンサイドゲームになるが、決定的チャンスでガブリエウ・ジェズスのシュートがポストに嫌われ得点を奪うことはできない。ネイマールも何度もゴールに迫ったが結局最後まで得点を奪うことは出来ずにスコアレスドローに終わる。

8月8日(月)○デンマーク 1-0 ●南アフリカ

8月8日(月)△ブラジル 0-0 △イラク

大会初戦の南アフリカ戦で、後半途中に相手に退場者が出ながらもゴールを奪えずにスコアレスドローに終わったブラジル。イラク戦は何としても得点+勝点3が欲しいところ。試合は立ち上がりからブラジルが圧倒するもイラクからゴールを奪えずに前半を0-0で折り返す。

ブラジルは後半開始からフェリペ・アンデルソンに代えてルアンを投入して打開を図るも得点は奪えず。55分にはガブリエウ・ジェズスを下げてラフィーニャを投入して中盤のテコ入れを図るが、それでも得点を奪うことはできず試合終盤へ。しかし、7分という長いアディショナルタイムでもイラクを崩しきれなかず試合は0-0で終了。

2試合連続のスコアレスドローに終わり、スタジアムはまたもブーイングに包まれた。

8月11日(木)●デンマーク 0-4 ○ブラジル

ここまで2戦連続でスコアレスドロー中のブラジルと、決勝トーナメント進出が濃厚なデンマークとの1戦。

試合はブラジルペースで進み26分、左サイドからドグラス・サントスが上げたクロスにガブリエウ・バルボサが合わせ、ブラジルがようやく今大会初ゴール奪う。その後も一方的にブラジルが押し込み40分、右サイドからルアンがクロスを入れると、ガブリエウ・ジェズスが決めて2-0とし、前半を終える。

後半になってもブラジルペースで進み50分、ネイマールの浮き球からドグラス・サントスが左サイドの折り返しにルアンが合わせて3-0。勢いは止まらず80分にはガブリエウ・バルボサがこの日2点目を奪い4-0。試合はそのまま終わり、ブラジルが欲しかった勝点3を手に入れた。

同グループの南アフリカ対イラク戦が1-1-のドローに終わったことでブラジルがグループA首位通過、大敗したデンマークも2位通過となった。

8月11日(木)△南アフリカ 1-1 △イラク

グループA順位表

1位 勝点5 ブラジル(1勝2分/得失点差+4)
2位 勝点4 デンマーク(1勝1分1敗/得失点差-3)

3位 勝点3 イラク(3分/得失点差0)
4位 勝点2 南アフリカ(2分1敗/得失点差-1)

グループB

8月5日(金)△スウェーデン 2-2 △コロンビア

ナイジェリアと日本の一戦に先駆けて行われたグループBの初戦。均衡を破ったのはコロンビアで17分にテオフィロ・グティエレスが先制ゴールを挙げる。リードを奪われたスウェーデンも前半終了間際の43分にミカエル・イシャクのゴールで同点に追いつき前半はタイスコアで折り返す。

後半先にゲームを動かしたのはスウェーデン。62分にアストリト・アイダレヴィッチのゴールで逆転に成功する。しかしコロンビアも75分にドルラン・パボンがPKを決めて再び同点とし、試合はそのまま2-2で終了。勝ち点1を分け合う結果に終わった。

8月5日(金)10:00 ○ナイジェリア 5-4 ●日本

試合前は間に合うか?と心配されていたナイジェリアは当日到着というゴタゴタっぷり。日本代表は予想通りのスタメンでオーバーエイジは全員先発出場を果たす。一方のナイジェリアはチェルシー所属のジョン・オビ・ミケル、A代表経験もあるイモー・エゼキエルらがスタメンに名を連ねた。

試合は思わぬ打ち合いとなる。まずは6分、ナイジェリアはスローインからボールを受けたエゼキエルが素早いターンから左足でシュートし、GK櫛引が弾いたところにサディク・ウマルが詰めてナイジェリアがあっさりと先手を奪う。しかし、日本もすぐさま反撃に転じ9分、ペナルティエリア内で大島からのパスを受けた南野が倒されPKを獲得。このチャンスに興梠がGKの逆をつくシュートを決めて同点に追いつく。

しかし、直後の11分、ナイジェリアは右サイドからクロスボールを上げると、クリアに行った室屋が目測を誤りると、オグヘネカロ・エテボが胸トラップから左足で決めて再びナイジェリアが勝ち越す。まだ落ち着かないゲームは直後の13分、今度はスルーパスに反応した南野がディフェンスラインの裏へ抜け出すと、GKの股を抜いてゴールを決める2-2。まさかの13分間で4ゴールが生まれる乱打戦。この直後にやや試合は落ち着くが、それでも日本の守備に落ち着きが無い。そして42分、右サイドを突破されると、エテボのシュートの当たりそこねを植田がクリアミスをしてしまい、浮き球をエテボが押し込まれて勝ち越しを許してしまい前半を終える。

後半反撃に出たい日本だが51分、ディフェンスラインの裏をつかれると、抜け出したウマルに対して塩谷がペナルティエリア内で痛恨のファール。このチャンスにキッカーのエテボが冷静に決めて4-2。混乱が収まらない日本はさらに66分、ミスからミゲルにボールを奪われてクロスを入れられると、飛び出した櫛引が何とかクリアするものの、こぼれ球にまたもエテボが反応して無人のゴールへ流し込み5-2。

ヤケクソ気味に攻撃の選手を送り込んだ日本も70分、左サイドの崩しから藤春が上げたクロスに途中出場の浅野が上手く合わせて1点を返す。その後も反撃に出たい日本だが、ナイジェリアの狡猾さの前にチャンスらしいチャンスを作れずに時間だけが経過する。それでもアディショナルタイム、こちらも途中出場の鈴木が切り返しから左足で叩き込んで1点差に詰め寄るが直後にタイムアップ。何としても勝点3が欲しい初戦で痛恨のクソ試合を落としてしまい、予選突破は早くも絶望的となった。

感想

試合の落ち着かなさとあっさり得点を奪われる流れは2004年のアテネ・オリンピック初戦(パラグアイに3-4で敗戦)を思い出す。とにかく守備陣のパフォーマンスが酷過ぎた。10点満点の採点を付けるのであれば守備陣は全員3以下。特にオーバーエイジの塩谷は3失点目のシーンでは塩対応、後半には反撃ムードを削ぐPK献上と散々な出来。また、予選で大活躍した右サイドバックの室屋に至ってはゲーム感覚が戻ってないのではないか?と心配になるほどの低調なプレーに終始。2戦目も同じディフェンスラインを構成するのは危険なので、フレッシュな選手が必要。

前線の選手にゴールが生まれたことはポジティブに捉えたいが、この試合のザル守備を見せられると今後に希望を持つことは難しい。数字上こそ可能性はあるが、恐らくグループステージ突破は無理だろう。

8月8日(月)●スウェーデン 0-1 ○ナイジェリア

初戦でコロンビアと2-2で引き分けたスウェーデンと、日本に5-4で勝利したナイジェリアの一戦は、ナイジェリアペースで進み8分、パスに抜け出したサディク・ウマルがGKとの1対1を迎えるがシュートはGKアンドレアス・リンデに阻まれ、こぼれ球に反応した日本戦ハットトリックのオゲネカロ・エテボのシュートもDFにブロックされる。その後も主導権を握るナイジェリアは39分、スタンリー・アムジーのクロスにウマルがヘディングで合わせて先制ゴールを奪う。

後半もナイジェリアペースで進み48分にはウマルの落としからミケルが強烈なシュートを放つもリンデの好セーブに遭い追加点はならず。52分には左サイドから個人技で突破したエテボがシュートを放つが、これもGKリンデに阻まれてる。一方いいところがないスウェーデンは試合終了間際の90分、ゴール前でフリーになったアストリト・アイダレビッチのシュートは、DFムンエフ・シンセレのブロックに遭い同点ゴールならず、試合はそのまま1-0でナイジェリアが勝利し、早々とグループステージ突破を決めた。

8月8日(月)10:00 △日本 2-2 △コロンビア

日本は初戦のナイジェリア戦でまさか5失点を喫して黒星スタート。ただ、試合前に行われたスウェーデン対ナイジェリアでナイジェリアがスウェーデンを破ったことで、日本は白星を上げればグループ2位に浮上する。しかし、敗れれば最終節を残してグループステージ敗退が決まるという状況の中行われた。

日本代表はナイジェリア戦から先発を4人変更。GKは中村航輔が務め、中盤には井手口と矢島、前線には浅野がスタメンに抜擢された。試合はナイジェリア戦と変わり日本が序盤から積極的なプレーを展開する。まずは11分、右サイドを室屋が突破して上げたクロスを興梠が落とし、矢島がシュートするも相手GKの好セーブに阻まれ得点は奪えず。34分にはCKの流れから興梠のクロスボールに藤春が反応してヘディングシュートを放つも枠を捉えることができない。前半はそのままスコアレスで折り返す。

後半も日本ペースで進み、開始直後に浅野がペナルティエリア手前で左足を振りぬくもクロスバーを直撃してしまう。48にも再び浅野、井手口、矢島と立て続けにシュートを放つもゴールはならず流れを活かすことができない。すると59分、日本は一瞬の隙をつかれてグティエレスに中央突破を許すと、放ったシュートがDFに当たってコースが変わり、先制ゴールを奪われる。さらに65分、藤春がこぼれ球の処理を誤り、まさかのオウンゴール。0-2と一気に追い込まれる。

後がなくなった日本は大島僚太と南野拓実を投入する。すると67分、相手陣内で大島と南野が細かくパスをつなぎ、最後はラインの裏へ抜け出した浅野が、トラップから豪快に左足で決めて1点を返す。勢いにのる日本は74分、敵陣のバイタルエリアでボールを持った中島翔哉が、相手GKの頭上を突くミドルシュートを決めて同点に追いつく。

その後も日本ペースで進み、ロスタイムには南野の裏へのパスに反応した浅野が抜け出してシュートを放つも、これはGKに阻まれて勝ち越し点を奪えず、試合はそのまま2-2で終了。初戦に比べて内容はだいぶよくなったが、勝点3を奪えなかったことで瀬戸際に追い詰められた。

感想

ナイジェリア戦から守備を意識したメンバーに変更した点は十分理解できる。攻撃面でも前の試合よりアグレッシブで前半のうちに2点ぐらい入っていてもおかしくなかった。しかし、攻めながら得点を奪えないうちに相手に得点を許してしまう日本の伝統芸を見せてしまったことはいただけない。

攻撃面でよかったのは浅野拓磨。ボールの貰い方、ボールを受けてからのスピードは間違いなく成長の跡が見れた。ナイジェリア戦で3ゴールに絡んだ大島も良い流れを作り出した。オーバーエイジへの不満点もあるが、今はとにかく最終試合に向けて切り替えてほしい。

日本がグループステージを突破する条件

前提としてコロンビアがナイジェリアに勝利すれば、日本のグループステージ突破は消滅。日本は勝利が必須で、コロンビアがナイジェリアに負けか引き分けで逆転突破となる。しかし、既にグループステー突破を決めたナイジェリアは、3戦目に主力選手を休ませることも考えられるので、突破の可能性は限りなく低いだろう。しかし可能性がある限り精一杯のプレーを見せ、何とか奇跡の突破を果たしてほしい。ガンバレ日本!

8月11日(木)○日本 1-0 ●スウェーデン

ここまで1分1敗の勝ち点1同士の対戦。日本が決勝トーナメントへ進出するためには2位のコロンビアが首位ナイジェリアに勝利した時点で消えてしまうという厳しい状況。

コロンビア戦の試合終了時のメンバーがそのままスタメンになった日本代表は立ち上がりから主導権を握るもなかなか決定機を作れず前半をスコアレスで折り返す。

後半に入るとようやくエンジンがかかり後半開始直後、浅野→興梠→南野→大島と繋いだパスを、エリア内左で受けた中島がグラウンダーのクロスを入れるも南野と興梠には合わず。57分には南野を下げて矢島、61分にはこの日はイマイチだった浅野を下げて鈴木武蔵をピッチに送り出す。

すると63分、左CKから矢島のクロスを遠藤がヘディングシュートを相手GKが弾いたところに鈴木が詰めるが、これもGKリンデの好セーブに阻まれた。それでも、直後の65分、日本は左サイドでのパス交換から、大島がエリア内左に抜け出して中央へ折り返すと、ニアに飛び込んだ矢島が右足で合わせて遂に待望の先制ゴールを奪う。

さらに67分には右サイドからクロスに塩谷が頭で合わせるが、こちらはクロスバーに阻まれる。69分には左サイドの亀川が上げたクロスに、ファーでフリーの矢島が頭で合わせるも枠を捉えられない。

スウェーデンも多少攻めるものの、ナイジェリアやコロンビア程の脅威はなく失点を許さない。日本は76分にカウンターから興梠がエリア手前左で左足シュートを放つもGKリンデに弾き出される。試合はその後大きな動きはなくそのまま終了し、日本が1-0で今大会初白星を収め、勝ち点を「4」に伸ばした。しかし、同時刻に試合を行った2位コロンビアが首位ナイジェリアに2-0で勝利したため、コロンビアの勝点が「5」になり、日本のグループステージ敗退が決まった。

感想

前半、観客の少なさに合わせるようにダラダラした試合だったが、後半になると大島を中心にボールが回り、多くのチャンスを作ることに成功。得点こそ矢島のゴールのみだったが、ほぼ完勝といえる内容。もう少しこのメンバーでの試合を見たかったし、勝点を落とした2戦もミス絡みの失点ばかりなので、余計に悔やまれる。

大会を通じて良いパフォーマンスを見せていたのは大島。遠藤保仁が代表から去って定まらないボランチの主役になれる逸材であることを証明した。浅野拓磨は裏への飛び出しを活かせる展開だと活きるが、膠着状態の時に消えてしまうことが課題。この中から何人がフル代表のレギュラー争いに参加できるか注目したい。

8月11日(木)○コロンビア 2-0 ●ナイジェリア

グループB順位表

1位 勝点6 ナイジェリア(2勝1敗/得失点差0)
2位 勝点5 コロンビア(1勝2分/得失点差+2)
3位 勝点4 日本(1勝1分1敗/得失点差0)
4位 勝点1 スウェーデン(1分2敗/得失点差-2)

グループC

8月5日(金)●フィジー 0-8 ○韓国

前回ロンドン五輪で銅メダルの韓国が五輪初出場となったオセアニアのフィジーをボッコボコにした。前半こそリュ・スンウが決めた1ゴールで終わるも、後半に入ると爆発して62分にクォン・チャンフン、63分にもクォン・チャンフン、64分はリュ・スンウ、72分にはソン・フンミン、77分と90分にソク・ヒョンジュン、リュ・スンウがこの試合3点目を奪い、終わってみれば8ゴールの大勝。韓国が好スタートをきった。

8月5日(金)△メキシコ 2-2 △ドイツ

ロンドン大会で金メダルを獲得したメキシコは、ドイツと対戦。オリベ・ペラルタとロドルフォ・ピサーロの得点で2度リードを奪うが、ドイツ代表も香川真司の同僚マティアス・ギンターらにゴールで追いつき、勝ち点1ずつを分け合う結果となった。

8月8日(月)●フィジー 1-5 ○メキシコ

8月8日(月)△ドイツ 3-3 △韓国

韓国は24分にファン・ヒチャン、57分にソン・フンミン、87分にソク・ヒョンジュンがゴールを決め、3-2とリードしていたが、アディショナルタイムに失点し、引き分けで試合を終えた。

8月11日(木)○ドイツ 10-0 ●フィジー

ここまで勝点2のドイツは8分にセルジュ・ニャブリが先制ゴールを決めると、ここから怒涛のゴールラッシュ。ニルス・ペーターゼンとマックス・マイヤーがハットトリックを達成し、終わってみればドイツがフィジーに10-0の勝利をおさめ2位通過を決めた。

8月11日(木)○韓国 1-0 ●メキシコ

共に勝てば文句なしの突破で、引分けではドイツのゴールラッシュにより敗退の可能性も高まる一戦。

互いにチャンスを作る中で78分、韓国がチャンフンの豪快なシュートを決めて先制点を奪う。

追いかける展開となったメキシコも反撃に出るもゴールは奪えず、試合はそのまま1-0で韓国が勝利し一位通過を決めた。一方前大会金メダルのメキシコはドイツが勝利したため、予選敗退。

グループC順位表

1位 勝点7 韓国(2勝1分/得失点差+9)
2位 勝点5 ドイツ(1勝2分/得失点差+14)
3位 勝点2 メキシコ(1勝1分1敗/得失点差+3)
4位 勝点0 フィジー(3敗/得失点差-22)

グループD

8月5日(金)○ホンジュラス 3-2 ●アルジェリア

ホンジュラスは前半13分にキオトのゴールで先制。33分にも追加点を挙げて2点リードで前半を折り返すと、後半34分にはロサノが加点。アルジェリアの反撃を2点に抑えて逃げ切った。

8月5日(金)○ポルトガル 2-0 ●アルゼンチン

フル代表なら凄そうな組み合わせだが、互いにスター選手を招集してない。前半はお互いに得点が奪えなかったものの後半になるとポルトガルが66分、左サイドからの折り返し受けたゴンサロ・パシエンシアからシュートを決めて先制点すると、さらに84分にはピテが豪快なシュートを放つとアルゼンチンのGKルッリがキャッチミスをしてしまい追加点が生まれる。試合はそのままポルトガルのリードで終わり、アルゼンチンが初戦を落とした。

8月8日(月)●ホンジュラス 1-2 ○ポルトガル

試合開始早々1分にホンジュラスのアルベルト・エリスに先制ゴールを決めるが、ポルトガルも21分にトビアス・フィゲイレドが同点ゴールを決めると、35分にはパシエンシアが決めて逆転。試合はそのまま終了し、ポルトガルのベスト8進出が決まった。

8月8日(月)○アルゼンチン 2-1 ●アルジェリア

初戦のポルトガル戦に敗れているアルゼンチンと、同じく初戦でホンジュラスに敗れているアルジェリアとの一戦。

何としても勝利がほしいアルゼンチンだったが前半アディショナルタイム、オーバーエイジ枠で選出のビクトル・クエスタが2枚目のイエローカードを提示されて退場。数的不利で後半を迎えることになる。

劣勢になったアルゼンチンだが、それでも47分にロングボールに抜け出したアンヘル・コレアが相手GKの位置を確認し冷静にゴールを決めて先生ごゴールを奪う。しかしアルジェリアもすぐに反撃し64分、縦パスに抜け出したソフィアン・ベンデブカがゴールを決めて1-1に。勢いに乗りたいアルジェリアだが、67分にアユーブ・アブデラウイが退場して10対10となってしまう。そして70分、アルゼンチンはゴール前でのパス交換から、ジョナサン・カレリがゴールを決めて勝ち越しに成功。試合はそのまま終了し、アルゼンチンがグループステージ突破に望みをつないだ。

8月11日(木)△アルゼンチン 1-1 △ホンジュラス

共に1勝1敗の勝点3で並ぶアルゼンチンとホンジュラスの一戦。得失点差でホンジュラスがアルゼンチンを上回っているので、ホンジュラスは引き分けでも勝ち抜けが決まり、アルゼンチンは勝利しかない。

試合はアルゼンチンが主導権を握るもゴールは奪えず。一方のホンジュラスは前半アディショナルタイムにPKを獲得する。しかし、ここはアルゼンチンのGKルジが好セーブでピンチを防ぎ前半を終える。

後半に入ると55分、今度はアルゼンチンがPKを獲得する。しかし、こちらもコレアが外して先制のチャンスを逃す。すると72分、ホンジュラスがこの試合2回目のPKを獲得する。これをロサーノが冷静に決めてホンジュラスが先制点を奪う。後がないアルゼンチンも試合終了間際の90分にマルティネスがフリーキックを決めて同点をゴールを奪うも勝ち越し点は奪えず、試合は1-1で終了。優勝候補アルゼンチンはまさかのグループステージ敗退に終わった。

8月11日(木)△アルジェリア 1-1 △ポルトガル

グループD順位表

1位 勝点7 ポルトガル(2勝1分/得失点差+3)
2位 勝点4 ホンジュラス(1勝1分1敗/得失点差0)
3位 勝点4 アルゼンチン(1勝1分1敗/得失点差-1)
4位 勝点1 アルジェリア(1分2敗/得失点差-2)

準々決勝

① 8月14日(日)●ポルトガル 0-4 ○ドイツ

ポルトガルとドイツの欧州対決。試合開始からドイツが一方的に攻め立てると前半ロスタイム、ナブリーが先生ゴールを決めると、後半にもギンター、ゼルケ、マックスが得点を重ね、ポルトガルに何もさせずに4-0と完勝した。

② 8月14日(日)○ナイジェリア 2-0 ●デンマーク

給料未払いで試合のボイコットを示唆したナイジェリアが無事に出場。試合は前半にキャプテンのミケルが先制点を奪い、後半にはアミヌ追加点を奪って2-0で勝利。ここまできたらいっそのこと優勝してほしい。

③ 8月14日(日)●韓国 0-1 ○ホンジュラス

前半はやや韓国が押し込むが、決定機を作ることは出来ずに前半をスコアレスで折り返す。

後半に入り48分、韓国はソン・フンミンに決定機が訪れるが相手GKのスーパーセーブに阻まれると、その後も韓国ペースで進むがゴールは奪えない。すると60分、耐えていたホンジュラスがカウンターから最後はエリスが先制ゴールを奪う。後がなくなった韓国も猛攻に出るもゴールを奪うことはできず、試合はそのままホンジュラスが1-0で勝利。これでアジア勢は全滅となった。

④ 8月14日(日)○ブラジル 2-0 ●コロンビア

ブラジルとコロンビアは2014年のワールドカップ準々決勝でも対戦。その試合でネイマールが重傷を負ったことで、以降は因縁のマッチになりつつある。

試合は開始12分、ネイマールが直接FKを決めてブラジルが先制ゴールを奪う。

しかしフル代表の因縁は五輪でも関係なく、40分過ぎにネイマールのファウルがきっかけで両軍が入り乱れて揉める事態に。ネイマールにはイエローカードが出された。一方のコロンビアも前半だけで4枚のイエローカードを出されており、やや荒れ模様。

後半、コロンビアも同点を目指したが、決定機を作ることは出来ず、逆に83分、ブラジルはルアンのミドルシュートで2-0とし、そのまま勝利した。

準決勝

⑤ 8月18日(木)○ブラジル 6-0 ●ホンジュラス

悲願の金メダル獲得を狙うブラジルと、韓国をカウンター一発で沈めてベスト4入りしたホンジュラスとの一戦。

試合は開始直後、ホンジュラスDFにプレッシャーをかけてボールを奪ったネイマールがGKともつれながらも決めてブラジルが電光石火の先制ゴールを奪う。その後も一方的なブラジルペースで進み26分、ルアンのスルーパスにガブリエウ・ジェズスが流し込み、2-0。35分にもネイマールのスルーパスを受けたジェズスが再び決めて3-0と、前半で勝利を確定させる。

後半に入っても51分、ネイマールのCKからマルキーニョスが決めると、79分にはルアン、アディショナルタイムにはネイマールがこの日2点目となるPKを冷静に決め、終わってみれば6-0の大勝でブラジルが決勝進出を決めた。

⑥ 8月18日(木)04:00 ●ナイジェリア 0-2 ○ドイツ

ピッチ外の問題に悩まされながらもベスト4に進出してきたナイジェリアと、徐々に調子を上げてきたドイツが激突。

試合はドイツが押し込み9分、右クロスにルーカス・クロスターマンが合わせて先制ゴールを奪う。追いつきたいナイジェリアも攻勢に出るが、ドイツの堅守を崩すまでには至らずに時間だけが経過する。そして終盤の89分、ドイツはニルス・ペーターゼンが追加点を奪い2-0とし、ドイツがそのまま勝利。ブラジルが待つ決勝へ駒を進めた。

3位決定戦

8月21日(日)●ホンジュラス 2-3 ○ナイジェリア

3位決定戦は試合開始からナイジェリアペースで進み34分にサディク・ウマル、49分にアミヌ・ウマール、56分にまたもサディク・ウマルがゴールを決めて大きくリードする。

意地を見せたいホンジュラスも、71分にアントニー・ロサノ、86分にマルセロ・ペレイラが決めて1点差まで詰め寄るも追いつくことは出来ず、ナイジェリアが逃げ切って銅メダルを獲得した。

大会入りが大幅に遅れたり、大会中も給与未払い問題が出てきたりとゴタゴタ続きだったナイジェリア。ピッチでは一切そんな素振りを見せず、プロの姿勢を見せてくれた。

決勝

8月21日(日)○ブラジル 1-1(PK5-4) ●ドイツ

自国開催の五輪で他の競技よりも金メダルを欲するブラジルと、圧倒的な得点力で勝ち上がってきたドイツの決勝戦。

試合序盤から白熱した展開となるが先制点はブラジル。27分にペナルティーエリア左手前でFKを得ると、キャプテンのネイマールがゴール左上に決めて待望の先制ゴールを奪う。

攻撃力で負けてないドイツも35分、FKからベンダーがヘディングで合わせるもこちらはクロスバーに嫌われて前半を折り返す。

後半に入っても前へ出るドイツは59分、トルヤンが右サイドから入れたグラウンダーのクロスにマイヤーが合わせて1-1。その後、どちらもチャンスはあったものの決まらず、試合は延長戦に突入。

延長戦ではブラジルペースで進むも、ドイツもGKホルンを中心に得点を許さず。後半に入ると互いに疲れの色が見れ、決定機は生まれず、勝負はPK線へ。

PK戦では四人目までどちらも失敗するととなく決めるが、ドイツの5人目ペーターゼンのシュートをブラジルのGKウェヴェルトンが見事にストップ。そして用意してあったように、直後にネイマールが冷静に決めブラジルが勝利。

今まで手が届かなかった金メダルを遂に獲得したブラジル。おめでとう!