【すき家】牛丼ライトを美味しかったけど、とん汁3点セットは届かなかった。。。

先日すき家に1人で行ってきた。席に座ってメニュー表を見ていると、50代半ばらしきオジさんが枯れた声で「決まりましたらお呼びくださぃ…」と。

少しして呼び出しボタンを押し、「牛丼ライトのとん汁3点セット(牛丼ライト、とん汁、おしんこ、たまご)お願いします」と伝えるも、「ええぇと、、、牛丼ですか?」と聞き返される。

ん?

まだ新人さんかな?と考慮して「あっ、牛丼ライトのとん汁3点セットです」とゆっくり復唱することに加え、メニューの該当セット箇所(写真)を指差し、丁寧に説明した。

しかし・・・

「え〜っと、ちょっと待って下さいね」とメニューを覗き込み、「あ!牛丼ライトですね!」と1人で納得していたので、「はい、それのとん汁3点セットをお願いします」と、とん汁3点セット忘れてないよね確認をすると、「えぇ〜と、どちらのセットになりますでしょうか?」と再度確認。

おいおい。

このままではとん汁3点セットに辿り着けないのでは?という不安が頭をよぎる。そもそもお店に入った時点で[とん汁3点セット]を頼みたかったわけではなく、たまたま見たメニュー箇所に「牛丼ライトと一緒にどうですか?」とアピールされたもんだから頼んだらこれだ。

やれやれだぜ。

しかし、私もそれなりに歳を重ねたいい大人。「ざっけんなよ!他の人呼べよ!」と声を荒らげることはしない。そもそもこのオジさんだって、慣れない仕事を必死にこなそうとしている。ミスして自分の半分にも届かない若者に怒られるのも嫌だろう。そう感じた私は断腸の思いで[とん汁3点セット]を封印した。

「牛丼ライト、とん汁、おしんこ、たまごをお願いします。」という実質”牛丼ライトとん汁3点セット”をオーダーした。さらに、ゆっくり伝えることで、リピートアフターミー的にオジさんが復唱する時間も提供してみる。

「牛丼ライトと」→「ファイト牛丼が1つ」(確実に言ってた)
「とん汁と」→「とん汁ぅ1つ」(何故か汁ぅ〜と小馬鹿に)
「おしんこと」→「お○んこ1つ」(と聞こえた)
「たまごでお願いします」→「たまぼ」(「ご」ではなく「ぼ」)

若干の違和感は感じるが復唱OK。
そしていよいよ運命の注文確認の時間。

「え〜それでは、牛丼ライトとん汁3点セットで宜しいでしょうか?」

んな?

なんと!?

牛丼ライトとん汁3点セットを理解してくれたー!
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

ここまで長かったけど、分かってくれて本当に嬉しい。私は今日一の「はい!」と笑顔で返してみた。やればできるじゃないか。オッサンとオジさんの理解が一致した瞬間でもある。

しかし・・・厨房方面に戻ったオジさんがキョロキョロしている。首を傾げながらオーダーを取った用紙を見つめていた。少しすると、つり目の若そうな女性がオジさんに何やら言っている。オジさんは数回ペコペコ頭を下げていた。

マズい…

そう思っていると、つり目の若そうな女性が私の席に近づき「牛丼ではなく牛丼ライトでよろしかったでしょうか?」と確認してくる。なんと、、あのオジさんは牛丼か牛丼ライトのどっちのオーダーを取ったのか忘れてしまったのだ。

反省点はこちらにもある。とん汁3点セットに気を取られてばかりだったので、「牛丼ライトのオーダーが疎かになっていたのでは?」と言われればぐうの音も出ない。
そう。悪いのは私だ。人のせいにするのは簡単だ。ここは私が悪い。「はい、牛丼ライトでお願いします。」と伝える。

ここまで僅かな時間だったが、いつもより遠回りした分美味しく頂けそうだ。

ー1、2分後ー

「お待たせしましたぁ〜牛丼ライト大盛りです」
とつり目の若そうな女性が運んできてくれた。

牛丼ライトだけを。

そう、牛丼ライトだけを。

しかも大盛りで。

結局とん汁3点セットは届かなかった。オジさんとシンクロしたと感じた瞬間が遠い昔のように感じるし、そもそも一致してなかった。

ただ、ここで「いや、とん汁3点セットは?」という気にはなれない。
それは、厨房の奥で他の若い子に別のことで怒られていたオジさんが見えたからだ。

オジさん・・・

牛丼ライト下の肉下に盛り付けてあった豆腐がやけに冷たく感じた。