映画【RANMARU 神の舌を持つ男】12/3公開で見てきたのでネタバレ感想を書くよ!ちなみに副題は「酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編」

2016年12月6日更新

視聴率的には見事な大爆死を遂げたドラマ『神の舌を持つ男』が、まさかの映画化。

彼らがスクリーンに帰ってくる!

TVドラマを見てない人へ、こんなドラマでしたよ。

ちなみにタイトルは、

RANMARU 神の舌を持つ男 酒蔵若旦那怪死事件の影に潜むテキサス男とボヘミアン女将、そして美人村医者を追い詰める謎のかごめかごめ老婆軍団と三賢者の村の呪いに2サスマニアwithミヤケンとゴッドタン、ベロンチョアドベンチャー!略して…蘭丸は二度死ぬ。鬼灯デスロード編

とのこと。

面倒だけど、まぁ一応ツッコんでおくと、

長げーな、オイ!

といった感じ。もう、「ツッコんでくださいね~」とチラチラ見られながらドヤ顔でボケられている感じなので、恥ずかしくてスルーしたいところだが、まぁ一応、ね、笑。ということで2016年12月3日公開で見てきたのでそのネタバレと感想です!

まだ見てない方はネタバレ注意です。

ネタバレだけ見たい方は目次よりネタバレに飛んでください。

 ■公式HP

ranmaru-movie.jp 

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ストーリー

「絶対舌感」という特殊能力を持つ男・朝永蘭丸(向井理)は、唯一、口内細菌を気にすることなくキスできる相手に失恋し、傷心の旅の途中、行き倒れてしまう。気がつくと、そこは怪しげな鬼灯(ほおずき)村。人工呼吸された時、その口内の細菌になぜか不快感のなかった女医・りん(木村多江)に興味をもった蘭丸は、伝説の三助として語り継がれる「大津のヘースケ」の孫であることを生かして、村の温泉で働くことにする。

甕棺墓光(木村文乃)と宮沢寛治(佐藤二朗)が蘭丸を追って村にやって来た頃、村の空気は次第に不穏さを増していく。鬼灯村は玄武岩が多い土地柄で良い成分の水が沸く。
その為、住民たちは温泉で村おこしをしようと試みていたものの、最近、黒水が出て対処に追われる上に、不吉な鬼火が目撃され、さらには秘かに語り継がれていた「子殺しの温泉」という曰くつきの悪評が明るみに出て、問題てんこもり。村が大騒ぎになっていた頃、大陥没地帯で遺体が発見された!

殺されたのはりんと恋仲だと噂されていた卜真(うらない・まこと)だったことから、たちまちりんに疑惑の目が向けられる。りんは事件と関係しているのか?不吉なことが次々と起る理由は一体・・・・・・? そして、りんを責めるように老婆たちが集まって歌い踊る妖しい「かごめかごめ」に隠された謎とは・・・・・・?
蘭丸の舌が、封印された村の秘密を明るみにする!

出典:『RANMARU 神の舌を持つ男 鬼灯デスロード編』2016年12月3日ロードショー!!

出演者

朝永 蘭丸(ともなが らんまる)/向井理

生理的に向井理のことを嫌いになりそうな変なドラマだけど、応援してるよ!


甕棺墓 光(かめかんぼ ひかる)/木村文乃

ギャンギャンキャラもいいけど、もう少ししっとりとしたキャラクターの方がいいですよね。あとこの写真の右手がいいですよね


宮沢 寛治(みやざわ かんじ)/佐藤二朗

劇場版でも素敵な宮沢賢治のセリフを期待しています。


朝永 平助(ともなが へいすけ)/火野正平

平成の火野正平。つーか若いな、笑


朝永 竜助(ともなが りゅうすけ)/宅麻 伸

出演されるのかはわかりませんが、回想シーンなどで登場してもおかしくないですよね。


ミヤビ(平良カマドメガ)/広末 涼子

出演するかわかりませんが、ミヤビの名前だったり、他にも何らかのカラミがあるかもしれませんよね。

あとは、劇場版の出演者として、


りん先生/木村多江

役柄によって美人にも不器量にも見せる事ができる「The女優」といった感じ。素晴らしい役者さんですよね。


龍之介/市原隼人

元気いっぱい。


花乃/財前直見

昔、クイズってドラマでハサミをクルクル回してたなぁ・・・


湯川麗子/黒谷友香

意志のある私を伝えたいから、このからだ。

意志を持ってこの格好で写真を撮ったのだろうか・・・?なんにせよ、めっちゃ応援してます。


予告動画

6月から静岡、京都、山梨などを撮影現場にして、もう撮り終わっているようで、10月末には完成予定だそうです。すでに予告動画も出てますね。動画見たら確かに映画向きかもしれないと思った・・・。ドラマは アレ だったけど映画、ちょっと面白そうだな・・・。

出演者コメント

向井理 コメント

さぁ、まさかの映画化です。

更にスケールアップした映像と、夏のオールロケの過酷さ。

存分に味わえること請け合いでございます。

旅は道連れ世は情け。

またお付き合い下さい、彼らの旅に。

引用:http://natalie.mu/eiga/news/201324 

木村文乃 コメント

堤監督とまたご一緒できてとてもうれしいですが、甕棺墓光というやっかいな役にドラマが終わって癒えた傷がまたえぐられそうです(笑)。堤監督からの挑戦状…向井さんと二朗さんと一緒に楽しくやりきろうと思います!

引用:http://natalie.mu/eiga/news/201324

佐藤二朗 コメント

不可思議3人旅、映画も是非お付き合いを。ドラマでご披露した僕の怠惰な肉体も映画では少し引き締まります。嘘です。怠惰なままです。怠惰、健在です。そんなことはいいんですが、ドラマ以上に破天荒な堤ワールド、是非劇場でご堪能を。映画もトッチラカッタまま、飛びます。

引用:http://natalie.mu/eiga/news/201324

木村多江 コメント

ヒロイン、という響きに惑わされ、気がついたら、堤ワールドに蟻地獄のように引きずり込まれて、自分を見失う可笑しさにハマってしまった。堤監督恐るべし。
皆さんにも、この蟻地獄、是非体験していただきたいです。

引用:http://natalie.mu/eiga/news/201324

市原隼人 コメント

まさに堤監督の世界観全開、鬼才というのはこの監督の為にある言葉だと実感しました。
ブレーキの壊れたジェットコースターの様に予想の出来ない角度から駆け抜ける演出に、もう笑いが止まりませんでした!!
自分も完全に振り切り、作品の中で精一杯生きています。この作品でしか見る事の出来ない全てのキャストの姿に驚愕する事間違いありません!! 是非、お楽しみ下さい。

引用:http://natalie.mu/eiga/news/201324

堤幸彦 コメント

キャスト・スタッフのこの作品にかける熱い想いはとどまる所を知らず、ついに映画になりました。引き続き、皆様の叱咤激励、ご支援を頂ければ幸いです。

引用:http://natalie.mu/eiga/news/201324

ネタバレ感想

冒頭

ドラマの人気が芳しくなかったことも関係しているのか、冒頭ではかなり念入りにドラマ版のストーリー説明から入っています。主人公の蘭丸や、その周辺のもろもろの説明も事務処理のようにこなしてました。そしてそのまま本編へ。

オープニング

蘭丸がフラフラになりながら歩いている。そしてついに行き倒れてしまい、そこで通りかかる一台のトラック。今回の村の人たちが登場し、行きだおれた蘭丸を救います。そして蘭丸を温泉にぶちこんで目を覚まさせます。スゲー起こしかたでちょっと笑ってしまいました。そのまま溺れて意識を失ってしまい、ヒロインが登場します。

今回のヒロインは?

本作のヒロインとして登場したのは、りん先生役の木村多江さん。 温泉にぶち込まれた蘭丸に人工呼吸をします。キス(人工呼吸)に対して成分は浮かぶものの、その成分に対して嫌悪感を抱かなかった蘭丸が、運命の人だと感じて惚れるというのが今回のヒロインとの出会いです。

木村多江さんは超絶的な美人というわけではないのにとても美しい ですよね。映画のスクリーンごしに観るとさらに映えるというかなんというか、とにかく良かった。そこでの出会いから、村の温泉で三助として働くことに。

今回の村は?

この度の村は「鬼灯(ほおずき)村」。二サスの中では横溝系に属する隔離された村ものです。蘭丸も着ていた洋服が匂っていた為、服装も金田一耕助のコスプレのような場面も多かったです。

映画が進んでいくなかで、大量の老婆たちが登場して「かごめかごめ」を歌うのですが、全体的に気持ち悪い…。Choo Choo TRAIN風の動きをしながらの「かごめかごめ」も微妙に気持ち悪い…。全体的に気持ち悪い村でした。

凄まじい地盤沈下

さてストーリーだが、一人だった蘭丸を追いかけて光と寛治がいつものボロ車で登場。再会を喜ぶ暇もなく凄まじい地盤沈下が起こって車が滑落してしまいます。それぞれ怪我をしつつ、村の旅館に行きます。

三助シーン

そこで三助のシーンが流れます。ドラマよりもセクシーです。もはや乳首を手で隠すみたいなセクシーさでした。流石映画館、テレビとは違います。

そのまま旅館「ボヘミアン」に宿泊。夜に鬼火というかプラズマ現象を地盤沈下した場所で目撃します。そして翌日、その場所でト真の遺体が発見され、アリバイがなく動機があるとみなされたりん先生が警察に連れていかれてしまいます。

この辺りから村の人たちとそれぞれ絡みをみせるのですが、スーパーネタバレで箇条書きでいきます。

龍之介

りん先生と交際しており、ト真の殺害容疑で連れていかれたりん先生の無実を証明して欲しいと蘭丸たちに依頼する。今回の事件の犯人で、湯川麗子に脅されて膨張材を使って地下水の水脈の流れを変えさせられる。

りん先生

村の女性たちから忌み嫌われてるが本人は理由を知らない。最後に判明するが、その理由は女性の流産を専門とする医者の一族だったから。あと龍之介の子供を妊娠している。

村の老婆

りん先生を忌み嫌う。あと、「かごめかごめ」を歌っているシーンが気持ち悪い。

花乃

りん先生が忌み嫌われている理由は知っているが言わない。

ト真

龍之介と湯川麗子の関係性を疑い龍之介を問い詰める最中、勝手に頭を打って死亡する。

湯川麗子

村の水を契約以上の量を無断で吸い上げて販売する悪徳業者。龍之介にりん先生の家の秘密をばらされたくなければ協力するように脅しをかける。

小ネタ

  • 蘭丸がヒッチハイクした車が「頭文字D」の藤原とうふ店の車
  • 昔、財前直見が主演していたドラマ「QUIZ」のパロディでハサミをクルクル。(こんなパロディ誰がわかるんだろう笑)

クライマックス

終盤に地下空洞に光と蘭丸が落ちてしまう。その地下で舐めた水が、村のほかの場所で舐めた水と違うことを発見する。また、同時に龍之介のネックレスと白い粉の人工物を発見することですべての謎を解明した蘭丸。みなを呼び出して龍之介が犯人であることを暴きます。

この作品には二つの大きな謎があり、その謎が今回のト真の死亡事件を生み出す結果になっています。その二つの謎とは、昔から村に伝わる秘密についての謎。もうひとつは村の産業の水についての謎です。

村に伝わる秘密はりん先生の家が中条流(堕胎を専門とする女医)の末裔であるということ。そのことをばらされない為に龍之介は湯川麗子の言うことを聞く羽目になります。

また、もうひとつの謎である村の水産業について。湯川麗子は決められた水量以上の水を搾取するために、今まで水を取っていた水脈に、もうひとつの水脈を合流させて居間まで以上に水を確保しようと企み、その水脈の合流を龍之介を使って成し遂げようとします。そのせいで村に地盤沈下やプラズマ現象が起こり、挙句の果てにト真が志望することになったというわけです。

犯人は龍之介でしたが、殺人ではなく過失致死と死体遺棄の罪状です。ゆえに蘭丸の推理で逮捕はされたものの、大きな罪にはならなかったようで、ラストシーンでは1年後に平和に暮らす龍之介とりん先生と二人の赤ちゃんの描写が映されていました。

ラスト

すべてを解決して大団円。かと思いきやラストのラストで蘭丸とりん先生が実は強大だったことが判明します。つまり、二人の口内物質の構成が似ていたために違和感を感じなかったというオチでした。う~ん、まぁ、なんでもいいかなって思った。

エンドロール

エンドロールが流れているタイミングで蘭丸、光、寛治のアニメイラストが喋りながら終わっていく演出でしたが、ぶっちゃけ壮大にスベってました。ほかにもっとやりようがあったと思うんだけどなぁ…。

感想

うーん。結局なんとも言えない映画でした。つまらなくはないんだけど、凄まじくスベってるときもあるので、感想が安定しないんですよね。クラスに数人いる「嫌いじゃないけど別に仲良くない友人」みたいな距離感の映画とでもいうべきか。

特にクライマックスの謎解きシーンで意味もなく顔をCGで大きくしたりする演出は全く必要なかったと思うので、「シリアスな謎解きシーンで顔を大きくしちゃったりしたら面白くね?」みたいな大学生ノリを感じて醒めてしまった。

出演者も雰囲気も嫌いじゃないけど、お金を払って観ると思うと周りに大声でおすすめできる作品ではなかったかなと思ってしまう。まぁお暇ならどうぞ、といったところか。

見切り発車してしまったのでは…?

映画の出来は決してよいものではなかった。ドラマの撮影時期を考えると、視聴率は取れるという算段で早めに動いてしまっていたのではないかという疑惑がある。

実際は予想よりも厳しい視聴率のドラマになってしまっていたはずなので、大丈夫なのか…?という心配が強いのだが、撮影を始めてしまっていたらもう引き返せませんもんね。 もうこうなったら開き直ってやりたい事をやりまくっての大爆死なのであれば製作スタッフにしても満足ですよね。僕らの冒険はまだ始まったばかりだ!!

堤監督の 次回作にご期待ください。