[システム変更編]長谷部誠の負傷離脱、本田圭佑は試合勘なしはピンチなのかチャンスなのか?【サッカー日本代表考察Vo.4】

ピンチはチャンスか?

長谷部誠の負傷離脱

日本代表のキャプテンで、ハリルホジッチ曰く「彼なしのチームは考えられない」と言われてる長谷部誠のUAE戦、タイ戦の欠場が確定した。

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中東のアウェイ。久々の代表戦などを考えると、ここで長谷部離脱は痛い。しかし、一方でこうも考える。

“今まで長谷部に頼り過ぎていたのではないか?”と。

その他に今回ボランチとして呼ばれてるのが、山口蛍、今野泰幸、高萩洋次郎。山口は常連だが、今野も高萩は久々の代表招集で、いきなりこのUAE戦で抜擢するのはリスクが高い。恐らく経験の差で今野を使うだろうが、長谷部を重宝し過ぎたシワ寄せがきてしまったようだ。

試合に出てない本田圭佑の招集

今回の招集に賛否両論ある本田圭佑。クラブでは全く試合に出れず、試合勘の無さを危惧されている。

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今回ばかりは外れるだろうと予測していたが、まさかの招集。

ハリルホジッチが日本代表監督就任時「クラブで試合に出てない選手は呼ばない」というのは一部選手(武藤嘉紀など)に該当するようで、本田や長友などは海外組ではなく当確組なのかもしれない。いずれにしても、今の本田に過度な期待は危険。

精神的支柱と絶対的エースに頼れない今、日本代表はピンチなのだろうか?いや、むしろこの2試合は大きなチャンスと考えている。

日本代表にとって成長のチャンス

長谷部が負傷離脱。となると、代役選手を当てはめるべきか、システムごと変えてしまうか。私は後者を望む。というのも、今回長谷部の離脱によって残り3名となったボランチの組み合わせがいまいちピンときてない。

山口蛍&今野泰幸 ⇒ 守備力は上がるけど展開力は望めない。
山口蛍&高萩洋次郎 ⇒ バランスは悪くないが、コンビ未経験で不安。
今野泰幸&高萩洋次郎 ⇒ ぶっ続け本番で代表久しぶり同士のコンビは無理がある。

それぞれの選手は素晴らしい選手だが、コンビネーションに不安を残す。それならば、以前も説明したが、1ボランチの前に2人を置くのはどうだろうか?

バルセロナやレアル・マドリードなどが採用するシステムだ。中盤の底に置くアンカーに山口もしくは今野、その前に高萩、倉田、香川、清武などが考えられる。 もしくは今野をアンカーの前に置いて高い位置からのプレスもあり。

期待したいのは、最近ドルトムントでフル出場を続けている香川真司

今度こそ主役に

トップ下、10番、ブンデス1・2年目のゴールドラッシュという背景から、香川が「自分がゴールを奪わないといけない」となってしまっている。しかし、香川の持ち味はキープとタメ。その能力はトップ下よりも少し後ろの位置でこそ発揮する。

参考は2013年のオランダ戦。

後半からの出場だが、落ち着いたボールコントロールで中盤を活性化。香川の調子はボールキープ時に出やすく、悪い時は前のめり姿勢、いい時は上半身がすっと立っている。このオランダ戦は、代表戦の中でもピカイチに上半身が立っていた。

トップ下では相手を背負う回数が増えるので前のめりになりやすいが、少し後ろにポジションを取ることで持ち味が活きてくる。

今度はオマルのホームでオマル以上の才能を見せつけてほしい。

前線はサウジアラビア戦のままで

前線は左に原口元気、右に久保裕也、トップに大迫勇也の3トップでスタートする。サウジアラビア戦では久保が負傷で前半のみの出場になってしまったが、もう一度チャンスを与えたい選手。冬に移籍したヘントではゴールを連発しており調子もいい。

とはいえハリルホジッチって奴は…

勢いより経験を重視し、過去の結果を尊重する指揮官だ。なので、スタメンは恐らくこうなる。

GK:西川周作
DF:(右から)酒井宏樹、森重真人、吉田麻也、長友佑都
ボランチ:今野泰幸、山口蛍
トップ下:香川真司
3トップ:(右から)久保裕也、大迫勇也、原口元気

※長友ではなく酒井高徳、香川ではなく清武弘嗣が入る可能性あり。

できればアンカーを(4-1-2-3)試してほしい。ハリルの通訳さん、この記事見たら本人に伝えておいてくださいな。

今回狙うは当然勝ち点3。初戦で敗戦している相手だし、中東特有のやりにくさ、相手より練習時間が少ないなど、幾つか不利な要素も考えられるが、ここで勝てないならワールドカップでも勝てない。それに、ここで敗戦すると、予選突破がまた厳しくなる。

今こそ底力を発揮して、アウェイで圧勝を!!