本当は世の中の男全員イクメンなのにオサレヒゲパパだけがイクメンを独占する

イクメン
イクメンとは、育児を楽しむ男性。育児を積極的に行う男性のこと。

今の時代男は仕事、女は家という昔のような役割分担をしている家庭は少ない。
日々の生活のため、将来のために夫婦が支えあい協力して生きている。そこにボーダーラインはないはずだ。だからイクメンの定義を説明されても「そりゃそうだろうよ」としか言えないし、誰もがそうあるべきだと思う。

しかし、私の気持ちとは裏腹に毎年開催されるイクメンコンテスト。これが癪に障る。
オサレなヒゲを蓄え、くるぶしが見えるホワイトの九分丈パンツ、 髪はツーブロック。その顔は自信に満ち溢れてる。

俺こそがキングオブイクメン

そう言いたげな表情の前に一番大事な“お子さん”のスポットライトが薄れ、単純にイケてるパパグランプリになりつつある。

受賞者の奥さんにバカなインタビュアーがバカな質問をする。
-旦那さんがイクメンだと思う部分は?
-え〜そうですね〜仕事で遅くなっても子供達と遊んでくれるところ(笑)

(笑)じゃねえよ。大体なんでお前まで「あれ?グランプリを受賞したパパのママまで綺麗♡」待ちなんだよ。絶対に褒めないし、その笑みはどこからくる自信なんだよ…

でも、私にそんなこと言う権利はないし、それで家庭が上手く回っているならば文句はない。今回伝えたいのはイクメングランプリ受賞者ではなく、イクメンという言葉について。

イクメンという言葉

「イクメン」という語感から初めてその言葉を聞いた時、SODに新たなカテゴリーができたのか本気で思った。それぐらいイクメンは私達の生活に密接に関係している。しかし、それに気づかないウブな方が何も知らずに「イクメン」なんて使うもんだから、本家のこっちが「イクメン」とは言い辛い世の中になっちまったなと酷く失望した。

もし、イクメンが子育てで使う言葉ではなく、本家のままだったなら?と時々考えてしまう。恐らくヤリチンはイクメン28号と言われ、「イク」部分が発射なのか竹刀が育つ意味なのか?「メン」部分がザ◯メンの「メン」なのか、ぶっかける場所すなわち面としての「メン」になるのかで激しい議論が繰り広げられたはず。そう考えただけで「イクメン」というワードの終着点に「子育てパパ」と平和的解決をした日本語の臨機応変さを感じる。

女性版は?

ふと気付いたが女性版は?女性は子育てがマストだから必要ない?それこそ差別だ。ここは新たな造語を与えておくべきだと思う。候補としては

・イクマン
・アナイク
・イククリ

こんなところか。

見れば分かるように際どい。

「◯◯さんは立派なイクマン」
「◯◯さんはアナイクだね!」
「◯◯さんはイククリで忙しいから」
うん、際どい。しかし、これも例えば「イクマングランプリ」を開催すれば認知され、誰もが「ちょっとエロくない?」とは思わなくなるし、世間のイメージとはそんなもんだ。だからこそ丸亀製麺はぶっかけうどんを躊躇なく販売し、しりとりゲームの定番でクリ→リスになっても誰も注意しないし、「ぶっちゃけさ〜」を噛んで「ぶっかけさ〜」と誤って昨日の夜を思い出しても周囲は気にしない。言葉はそうして気づかれぬまま去っていく。そしてイクメングランプリが開催されれば誰もが「育児をするパパのグランプリ」と認識するのだ。

だからこそママにも称号を。そしてその言葉で色々と想像を働かせて若い感性を保っていたい。

そんなことを、梅雨の晴れ間に現れた太陽を見ながら考えた。

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