合コンで一度もお持ち帰りできなかった理由

20代の頃、多くの合コンを開催した。知り合い、母校、職場など、ありとあらゆる手を尽くし、数え切れないほどの乾杯をし、そして数え切れないほどの完敗をした。

理由は色々あるだろう。純粋にタイプじゃなかった、話が面白くなかった、下ネタ出し過ぎた、軽んじる発言…どれも心当たりがある。

確かなのは、一度もお持ち帰りをすることができなかったという事実。私達は数あるチャンスを活かすことができず、合コンを勝ちコンにすることができなかった。

不幸中の幸いというべきはその失敗の多さ。故にこれから合コンに参戦していく若者に対し「これをすべき!」を言う資格はないが、「これは止めておけ!」というアドバイスはできる。今回はそんな話をしたい。

ちなみに何度か発言している【私達】とは、このブログを書いてる3名+明智君を含めた4名のことを指す。

明智君:秩父ミューズパーク旅立ちの丘で交わした戦友との叶わぬ約束

それでは早速いってみよう。

合コンでこれはやめておけ

シーンごとに説明していく。

出会い・あいさつ編

たかがあいさつ、されどあいさつ。決して見くびってはいけない。ここでのマイナスは後に取り返しのつかない事態となる。

 

出会うテンション

合コンとなると、その日一番ドキドキするイベントだ。「そこまででもないよ笑」と、相手を知ってる人からの警鐘があっても期待してしまうのが非モテたる所以。頭の中では菅野美穂似かな?高島彩似かな?なんてとんでもなくハードルを上げてしまう。

そしていざ相手が到着した時、タイプが一人もいなかった時のリアクションこそデキる男は試される。デキる男は自然に「よろしくお願いします」と即答できる。

しかし、私達はモロに態度に出てしまうか、プラスに考えても「おっ、おう。。」程度。こんなリアクションを見せたら相手のテンション下がる一方。

 

ファーストインプレッションは紳士であれ

居酒屋に入った際「コートこっちかけるとこあるよ!」「バッグこっち置こうか?」なんて会話をしたことある人もいるだろう。

ここで必要なのは、さり気ない気遣いであってボケではない。私達はどうしても「オモシロイ」を狙うばかりに、序盤でどんな人かも知らない段階で「ヘイパス!」「コートこっち置こうか?」で受け取り、その辺にポイっとする。これはバラエティ番組で芸人がするようなネタを参考にしたが完全な失敗に終わってる。

 

悟空タイムで現れるな

合コンの日となれば、早めに仕事を切り上げ目的地へ向かう勢いが望ましい。私達もそうだった。しかし、セミダブルは違った。

彼は常に遅れてくる。ドラゴンボールでいうところの悟空だ。

それまでに自己紹介が済んでいると最悪で、かなりの時間ロスとなってしまう。(セミダブルの自己紹介、相手側がセミダブルへの自己紹介で少なくとも5分!)

遅れてくるセミダブルにデメリットはあるだろうか?実はそこまでない。遅れたことによる注目度アップ、遅れる旨のメール時に相手の情報も知ることができる。畜生。

 

合コン最中

トークも当然大事。ちなみに、ユーロ2016でサッカー解説者の中西哲生が、イングランド代表のルーニーのパス回しを「デリバリー」と聞き慣れないワードで何度も解説していたので、ここでも【話を振る】などのワードを【デリバリー】に置き換えて説明していく。

 

デリバリーで知りたいのは情報ではなくテンション

序盤の話題といえば、「何繋がり?」みたいなデリバリーだろう。ここで重要なのは、相手の繋がりを知ることではなく、相手のテンションを知ることだ。

「まあ、普通に職場です。」と答えてくる人がいる。(何が普通なんだボケ)と思ってしまう返答だが、この場合、既にガッカリモードに入ってる可能性が高い。つまり、「そこまできちんと答える必要はないな」と、思われてるパターン。これが分かれば、以降はデリバリーの必要性がなくなってくる。好みであったり、気になってしまう場合はデリバリーしても構わない。

一方で繋がりを事細かに説明してくれる八方美人は貴重だ。デリバリーが行き詰まった時、「これ聞いても大丈夫かな?」みたいなデリバリーでも笑って返答する余裕がある。序盤に相手個々の温度差を知るためにデリバリーは積極的に使っていこう。

私達はこのデリバリーのさじ加減が非常に下手だった。美人ばかりに質問攻めし、知らず知らずに相手を横山弁護士状態にさせてしまっていた。

デリバリーが届かない人の不満は募り。。。失敗に。

 

何でも乗り子ちゃんはスルー

デリバリーをしている際「いや、君に聞いてないんだけどな…」と思ったことはあるだろうか?私達は何度かある。

例)

Q・みんなよく遊ぶの?
A・(乗り子)はい、遊びます!

Q・チョコちゃんはどこに住んでるの?
A・(乗り子)チョコちゃんは乗り子と同じですぅ〜

Q・(事前に旅行のデリバリーがあって)カホちゃんはどこが好き?
A・(乗り子)そういえば、こないだカホちゃんと一緒にタイに!

こんな感じで、どのデリバリーにも乗ってくる子だ。悪い子ではないが、どうしても他の参加者と遮断されてしまうのが問題。この場合は早めに他の子と個人戦に持ち込むのがよい。私達はただただ相槌を打つしかなかったけどね…。

 

スティック状タイプのフードは避けるべし

合コン時の料理なんてどうでもいいと思ってやしないだろうか?甘い。料理や雰囲気に気を使ってこそデキる男だ。私達のように相手のリアクションを見たいがために、ソーセージの盛り合わせばかり頼まないのがポイント。

余談だが、ソーセージの盛り合わせを頼んだ時に笑いを堪えてる子は下ネタレベルが高い。参考までに。

 

合コン終了

青かった私達にできること、それはメアド交換が限度。ここでデキる男は「二次会行っちゃいますか?」なんてサラッと言えるのだろう。一次会で全力投球した私達は二次会に臨める体力ではなく、「じゃあまた!」と、二度と訪れない安易な「また!」で終了。当然ながら身体は重ならず、黒星を重ねていた。

 

帰り道こそ絶好のチャンス

駅までの道、夏なら「暑い」、冬なら「寒い」なんてご近所付き合いみたいなトークではダメ。実はここでかなり挽回するチャンスが眠っている。

「職場近いならランチでも行きましょうよ」
「時間短かったから別の機会に」

こんな一言が欲しい。実際にその予定が実現するかどうかはその人達によるけど、こんなやり取りをして、しっかり締めるべき。

私達は少し違った。

「○○さんケツでかくね?」
「パーン!って引っ叩きたいよね笑」

こうして活字にすると、ゲスくて申し訳ない。本当にすまなかった…ケツでかさん。(名前忘れた)

 

採点表を作らない

合コン終了翌日、前日のパフォーマンスに対し、一人一人に採点をつけていた。

例)

※採点は10点満点

セミダブル美闘:8
評価:遅れてきたにも関わらず、序盤から参加者を楽しませるトークは圧巻。相手全員の心を掴んだそのパフォーマンスに拍手喝采汁垂れめ。

乗り子:4.5
評価:会話をぶち壊すモンスターで、最初から最後までこちらのやる気を削ぐ。一度人生やり直してきてほしい。

例として1名ずつピックしたが、実際は参加者全員の採点を付けていた。ただ、客観視するという意味ではあり。全然あり。ただ、モテないというだけ。

 

例外

元も子もないが、そもそも私達はお持ち帰りを目的にしてない。言い訳にも聞こえるが、皆で集まって場を楽しもう程度の温度だった。

お持ち帰りなど都市伝説ー。

しかし、数年前に開催された合コンで、この記事に登場しなかった土井君は例外。お持ち帰りではないが、結婚相手を見つけることができた。

参考:汝、今抱こうとしているそのレディーには多くの愛が積み重なってることを知れ。

土井君はシャイで奥手のため、合コン最中も決して盛り上げ役にはならない。そんな土井君が合コンで幸せを手に入れた。いや、そんな土井君だからこそ幸せを手にしたのかもしれない。土井パコ。

以上。

誰かの役に立てば幸いです。目指せ土井パコ2号!