お尻のブツブツ・デキモノを治す一番の薬は恋なんじゃないかな

MUTEKIよりデビューした坂口杏里の汚ケツを見ても絶望を感じることはなかった。なぜなら、坂口杏里の汚ケツ見るずっと前にも汚ケツを見ているから。ただ、当時まだ中学生だったということもあり、喜びよりもショックが大きく、故に今もトラウマとして残っている。

私にトラウマ級の汚ケツを披露したのはデーモンさん(仮名)。デーモンさんは頭もよくてスポーツ万能な優等生。 そんな彼女が中学時代にあり得ないミスというかケツを出してしまった事件をお話しよう。

体育の時間

その日の授業は走り幅跳び。

砂場へ向かってダッシュ&ジャンプをし、飛び終わると記録を確認して、再度列の最後方に並ぶという授業。単純であるが、皆が自己記録更新をかけて目一杯飛ぶ。

デーモンさんも例に漏れず、物凄い形相で砂場へ向かってジャンプしていた。しかし、そのやる気がアクシデントを生む結果となる。

何本目か飛び終わった後、私は靴に砂が大量に入ってしまい、列に戻らずに砂場横で砂をはらっていると、次の走者であるデーモンさんが走ってきた。当然凄い形相。

そして勢い良くジャンプ!!

全盛期のカール・ルイスを思わせるフォームで大ジャンプを見せたデーモンさんは、そのまま勢い余って砂場に激しく突っ込んだ。

記録は覚えてないが、その日一番の記録が出たようで「やったー!」という表情を見せる。

しかし・・・ 思い切りよく砂場に突っ込んだためか、ブルマーがあり得ないぐらいに食い込んでしまった。。。

そこまではまだいい。なんなら幸運のハプニングだ。残念なのは次の瞬間、とんでもないモノを見つけてしまったこと。

それは、、、デキモノ!しかも1つや2つではなく、数えるのが億劫になるほどの大量のデキモノが仲間になりたそうにこちらを見ているではないか。

思わず「あっ。。」と声を出してしまった。

(ハッ!!)という表情を見せたデーモンさんは急いでブルマーを元に戻したが時既に遅し。不幸中の幸いは、デキモノの閲覧者が私と地味なA君のみとういうこと。また、A君は食い込みに気付き目線を逸したため、デキモノの存在には気付いてない(恐らく)。ということは、デキモノの存在を確認したのは私だけ。当然誰にも知らせることはなく私だけの秘密の花園というよりデキモノ。

その後デキモノさんとは会話することもなく中学を卒業したが、驚いたことに高校も同じだったことが判明。

ガリ勉で優秀だったデーモンさんなら、もう少し偏差値高めの高校に進学するものだと思っていただけに、同じ高校に進学するというニュースはデキモノ以来の驚きだった。とはいえ、中学時代の接点はほぼなし。強いて言うならデキモノを見せた側と見せられた側だ。

こうして、中学時代同様に[顔も名前もデキモノも知ってるけど、あまり話した経験はない]という微妙な距離感をキープして高校も卒業した。

高校卒業後

学生時代に全くデーモンさんと親しくなかったが、成人式や同窓会で「中学も高校も一緒だったのに、全然話さなかったね(笑)アハハハ」という胸くそ悪いやり取りを経て、普通に話せる仲となった。当然だがデキモノの話は伏せている。

仲良くなったものの、そこに恋愛感情やちんちん感情はなく、距離を縮めたといっても「皆でご飯食べるからデーモンさんも来る?」という程度。その度にデキモノの思い出が蘇っていたが、当然知らせることはなく、私は”デキモノなんて知りません”な顔してデーモンさんと接していた。

同時に不安に思うこともあった。デーモンさんが笑えば笑うほど、デキモノを思い出し、デーモンさんが彼氏の話をすると「え?デキモノ大丈夫?」と違う心配をしてしまいそうになる。 余計なお世話だけど、それぐらいデキモノの衝撃は大きかった。本当に余計なお世話だけど。

突然の赤ちゃん誕生報告

そんなデーモンさんに先日赤ちゃんが生まれた。ここ数年は連絡すら取っていなかったので、結婚したことすら知らなかったが、デキモノの存在に比べると、赤ちゃん誕生ニュースは決してビッグニュースではない。

そもそも振り返ってみると、デーモンさんがデキモノの存在に気付いていたかどうかは謎だ。デーモンさんの相手が「お前ケツのブツブツ凄いなぁ」とは言いづらいだろうし、見て見ぬふりをすることだろう。それぐらいデキモノの取り扱いは慎重さが求められる。

デーモンさんの結婚相手は長年付き合っていたという板前の彼。プライベートでも料理を作ってくれるというバカ旦那で、本当にいい相手を見つけたと思う。本当に。恋がデキモノをウヤムヤにしたのかどうかは分からないが、今の2人にとって大事なものはデキモノよりも新しく生まれてきた命。デキモノなんてどうだっていいじゃない。すっごくケツのブツブツ多かったけど、優先すべきは先のこと。過去のデキモノよりベイビー。

今後お祝いする機会があるのであれば、当時のデキモノ事件のネタバレとして、つぶたっぷり系商品を送りたい。