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フォレストラバー

気になることや好きなことを淡々と

『珈琲店タレーランの事件簿』コーヒーでホッと一息!エッセンスが追加されたライトミステリー【岡崎琢磨】

珈琲店タレーランの事件簿 また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)

友人の新婚旅行のおみやげ

友人が結婚してハワイに新婚旅行に行ったらしく、お土産でコナコーヒーを貰ったのですが、ウチはあまりコーヒーを飲まないので、勿体ないから僕の勤めてる会社の給湯室に置いておくことにしたんです。誰か飲むかなって。 

 

で、しばらく放っておいたのですが、最近になって給湯室で腐った金魚のエサみたいな臭いが充満しているらしんです。それってほぼ100%僕の持っていったコーヒーが原因なんですね。 そのコーヒーが密閉状態が悪かったのか、だんだん中身が悪くなってきたのか、とにかく臭い。嗚呼臭い。それによって社内では謎の異臭騒ぎ。

 

「何が起きているんだ!」
「誰の仕業だ!」
「つるし上げろ!!」

 

と会社がプチ魔女狩り状態に陥っていて、今まさに犯人だとバレない様に必死で逃げている最中です

 

そんな逃亡生活中に書いた、逃亡記にみせかけたライトミステリーの書評です。タイミング良くコーヒーが関係しているので、良ければどうぞ。

 

 ちなみに前回↓↓↓ 

www.forest-lover.com 

 

珈琲店タレーランの事件簿

 

 

どんな話なの?

 簡単に言うとコーヒー屋さんの日常の謎系ミステリー。作品は平成29年1月時点で、

 

・珈琲店タレーランの事件簿
~また会えたなら、あなたの淹れた珈琲を~

・珈琲店タレーランの事件簿2
 ~彼女はカフェオレの夢を見る~

・珈琲店タレーランの事件簿3
 ~心を乱すブレンドは~

・珈琲店タレーランの事件簿4
 ~ブレイクは五種類のフレーバーで~

珈琲店タレーランの事件簿5
 ~この鴛鴦茶がおいしくなりますように~

 

の5冊が出ている。

 

1冊目が出た時にはビブリアと比較されて文句をつけていた人達もいたようだが、僕個人としてはタレーランの方が好きだなと感じる部分も多い。

 

登場人物はホームズ役として美星ワトソン役としてアオヤマという語り部が登場し、美星がバリスタとして働いている珈琲店タレーラン」にやってくるお客さんから生まれる謎を、コーヒーを味わいながら解いていくという物語になっている。

 

 

長編・短編など作品によって変わる

このシリーズは、短編集、長編、連作短編集と、作品によって文章形式が変わっているのだが、僕は連作短編集 *1 である1作目と2作目を特に強くお勧めしたい

 

二作目↓ 

 

作者の岡崎琢磨(おかざき・たくま)さんの技量の凄さというか、ただの短編とは違う形で物語を味わえ、最終的には全ての話がかみ合って価値観が一変する素晴らしい内容となっている。

 

AVでいうと、単体女優が順番に相手してくれていたと思ったら、最後のチャプターでは全員が集合して大団円!!みたいな感じですね。正しいかわからないが。

 

ただ、一作目はやや時系列がわかりにくい作りに(あえて?)しているので、読むときには注意が必要だ。

 

 

漫画化もしているのだが・・・

あと一応、他の媒体になっていないのか調べたところ。漫画になっているようですね。

 

 

う~ん。僕だけですかね。美星のイメージが違う気がする。出来れば黒髪であってほしい。茶髪だと処女性が薄れますよね。僕だけですかね。僕だけでしょうね。

 

 

エッセンスは<+コーヒー

何度も出てきているので今さらですが、エッセンスはコーヒーですね。

 

店の雰囲気や、コーヒーの香りと味の表現など、物語を読んでいると実際にゆったりした時間を過ごしているように錯覚する。このあたりの『ゆったりした時間』もビブリアとの感覚的類似点なのかもしれない

 

物語の中でも様々なコーヒーが出てくる、例えばインドネシアの『コピ・ルアック』


これはジャコウネコの糞の中から取れる未消化のコーヒー豆を集めたもので、独特の風味をもち希少価値の高い幻のコーヒーと呼ばれている。凄いですよね、糞の中ですよ。

 

 

そんな『特殊な性癖』の方が好みそうなコーヒーが物語のキーポイントとして出てきたりしてとても面白い。

 

僕はコーヒーに対して無知なのでこれ以上風呂敷は広げられないが、他にも素敵なコーヒーが出てくるので、コーヒーマニアの方だけではなく『特殊な性癖』のマニアの方にも楽しめる作品になっているのではないだろうか。

 

 

スベってる美星とアオヤマの魅力

 物語のホームズ役である美星なのだが、謎が解けた時に、

 

その謎、たいへんよく挽けました

 

という決め台詞を言う。結構シリアスな場面でも言う。いつも言う。

 

 なんかね。この決め台詞の部分でいつも美星が軽くスベっている気持ちになる

 

僕だけじゃないと思うんですよね。実際に読んでもらいたい!素敵な女性なのに軽くすべっている。ドヤ感がすごいからかな。

 

そんなホームズである美星が謎を解く物語ではあるが、そのそばで推理を聞きうなずいているアオヤマは、ただ愚直にホームズに陶酔するワトソンではない僕はこのアオヤマの存在こそがこの物語の一番の魅力だと思っているのだが・・・。

 

この先はぜひ自分の目で確かめてみてください。きっと面白いと思います。

 

 

最後に

今後、ドラマ化したりアニメ化したり新刊が出たらそれぞれの本の書評でも書いてみようかと思います。

 

それまではどうか、コーヒー事件の犯人である僕が最後まで逃げ切れるように祈っておいてください。そう簡単には捕まらないぜ!

 

 

*1:※連作短編集とは…それぞれの短編でも物語は完結するが、各短編が密接な関係性を持っており全体を通して一つの大きな物語になる作品の事を言う。