来月から2018ロシアW杯のアジア最終予選が再開する。
日本代表は現在グループ2位に位置しているが、後半は中東アウェイが3戦含まれてるので油断は禁物。
しかし、原口元気に代表されるロンドン五輪世代が中核に成長してくれたことで、後半は不安より楽しみな気持ちが勝る。
厳しい戦いを乗り越え、是非とも6大会連続となるワールドカップ出場を決めてほしい。
今回は一足先に本大会に出場する選手を考えてみた。
本番まで1年4ヶ月もあるし、そもそも予選突破も決まってない。
ただ、予想に早いも遅いもない。
今考える23選手が、本番の発表でどの程度正解するのか(生き残るか)楽しみだ。
2018 FIFAワールドカップに出場する日本代表の選手予想
各選手の状況
本大会に選ばれる選手を予想する前に各選手の査定から。
◎…怪我さえなければ選出間違いなし
◯…実績を考えれば妥当
△…当落線上
×…厳しい
α…未招集か出場機会に恵まれてない選手で、今後のレギュラー奪取に期待
※査定選手は過去に一度でも選ばれた選手、名前の上がった選手、今後呼ばれてもおかしくない選手。
※システムは現行の4-2-1-3を想定。
※名前後ろの()は2017年2月22日時点の所属クラブ
GK
◯-川島永嗣(FCメス)
△-東口順昭(ガンバ大阪)
◎-西川周作(浦和レッズ)
α-林彰洋(FC東京)
×-権田修一(サガン鳥栖)
α-中村航輔(柏レイソル)
GKに関しては現レギュラーの西川を除けばどんぐりの背比べ状態。本大会は3人が選ばれることを考えると、経験や実績から川島も有力。実際、出場機会に恵まれてない川島にベンチでの役割を期待して選出したこともあるので、第3GKとしても貢献度は高い。
東口はビッグセーブもあるがボロが目立ち、林は実績に欠け、権田は継続的なプレーが必要。若手GKでは柏レイソルの中村航輔に期待したい。
DF
×-千葉和彦(サンフレッチェ広島)
×-水本裕貴(サンフレッチェ広島)
◯-長友佑都(インテル・ミラノ)
△-槙野智章(浦和レッズ)
◯-森重真人(FC東京)
△-太田宏介(FC東京)
△-内田篤人(FCシャルケ04)
◎-吉田麻也(サウサンプトン)
×-藤春廣輝(ガンバ大阪)
α-塩谷司(サンフレッチェ広島)
α-鈴木大輔(ジムナスティック・タラゴナ)
◎-酒井宏樹(マルセイユ)
◎-酒井高徳(VfBシュツットガルト)
α-昌子源(鹿島アントラーズ)
×-谷口省吾(川崎フロンターレ)
×-遠藤航(浦和レッズ)
α-植田直通(鹿島アントラーズ)
センターバックの一角は、怪我さえなければ吉田が濃厚。パートーナーは実績で考えれば森重だが、迫力不足は否めない。期待しているのは鹿島の昌子源と植田直通で、成長具合によって、鹿島のペアが本番のピッチに立っている可能性も十分考えられる。
また、現在スペイン2部で戦ってる鈴木大輔も興味深い。吉田とはロンドン五輪でコンビを組んでいるので、違和感なくプレーできるだろう。
右サイドバックは酒井宏樹で定着しているが、内田が本格復帰すれば分からなくなる。ただ、内田の状況を考えると酒井宏樹が濃厚。
左サイドバックは酒井高徳と長友佑都の争い。酒井高徳は両サイド可能なので、メンバー入り間違いない。長友はピッチより平愛梨の話題が多いのが気がかり。その他ではクロッサーの太田宏介にも期待したいが、強豪との劣勢時では守備力に不安を残す。
槙野智章、谷口省吾、遠藤航はクラブと代表で微妙にポジションが異なるので厳しいか。
MF
×-今野泰幸(ガンバ大阪)
◎-長谷部誠(アイントラハト・フランクフルト)
×-青山敏弘(サンフレッチェ広島)
△-柏木陽介(浦和レッズ)
◯-永木亮太(鹿島アントラーズ)
◯-香川真司(ボルシア・ドルトムント)
◎-清武弘嗣(セレッソ大阪)
◎-山口蛍(セレッソ大阪)
α-小林祐希(SCヘーレンフェーン)
△-柴崎岳(テネリフェ)
△-大島僚太(川崎フロンターレ)
α-中島翔哉(FC東京)
α-井手口陽介(ガンバ大阪)
ボランチに関しては、攻撃と守備のバランスが優れた選手を使う傾向にあり、守備力の低さが露呈されるパサータイプは厳しい。
現状は長谷部誠と山口蛍が経験と信頼で大幅にリードを奪っていて、その後に永木が続いている。期待したいのは、昨年ヤングベストプレイヤー賞を受賞したガンバの井手口陽介。豊富なスタミナと機を見た攻め上がり、中距離から放つ強烈なシュートなど武器が多い。今シーズンの活躍次第で一気に定着する可能性もある。
また、オランダで健闘している小林祐希も見逃せない。トップ下だけでなく、ボランチもこなすユーティリティ性は本番でも重宝されるだろう。ちょっと危ない雰囲気も◎。
そのトップ下は、現時点では清武が香川を若干リード。また、現在スペインで練習にも参加できず苦戦している柴崎岳をトップ下で出場させるのもあり。まずはプレーして再びハリルホジッチに呼ばれたい。
FW
◯-岡崎慎司(レスター・シティ)
◯-本田圭佑(ACミラン)
×-興梠慎三(浦和レッズ)
△-小林悠(川崎フロンターレ)
α-乾貴士(エイバル)
◯-金崎夢生(鹿島アントラーズ)
×-永井謙佑(FC東京)
×-柿谷曜一朗(セレッソ大阪)
△-齋藤学(横浜F・マリノス)
◎-大迫勇也(1.FCケルン)
△-宇佐美貴史(ガンバ大阪)
◎-原口元気(ヘルタ・ベルリン)
△-武藤嘉紀(マインツ)
α-久保裕也(KAAヘント)
α-南野拓実(ザルツブルク)
α-鈴木優磨(鹿島アントラーズ)
昨年後半の代表戦を見る限り、センターは大迫が濃厚。経験を考えれば岡崎も有力。鹿島での造反で追放宣言された金崎にはもう一度チャンスを与えてほしい。
左は完全に原口がものにした。怪我か大スランプに陥らない限り、確実に選ばれて出場するだろう。労を惜しまない上下動、縦に抜ける突破力、ここぞの決定力を考えると、それまでテストされていた宇佐美や武藤は厳しいか。
右は本田がいるが、速いサッカーを考えるとスピードと突破力が物足りない。
[二列目編]本田圭佑の代わりに右サイドを務めるべき選手は誰か?【サッカー日本代表の選考考察Vo.3】
右には原口同様、負けん気が強い南野を推す。直近のリーグ戦でもハットトリックをしていて決定力も申し分ない。
これらを踏まえて本番のメンバーを考えてみた。
ワールドカップロシアの地に立つ23人の漢達(予想)
こうなった 。
DF:長友佑都、吉田麻也、鈴木大輔、酒井宏樹、酒井高徳、昌子源、植田直通
MF:長谷部誠、清武弘嗣、山口蛍、小林祐希、柴崎岳、井手口陽介
FW:金崎夢生、齋藤学、大迫勇也、原口元気、久保裕也、南野拓実、鈴木優磨
ハリルホジッチは球際の強さを求めるデュエルや縦に速いサッカーを掲げているが、これは現代サッカーの定番だ。
ザッケローニ時代から代表に名を連ねる選手はポゼッションサッカーを望んでいるだろうが、その結果がブラジルW杯であったことを忘れてはならない。
ということで、ゴールから逆算してメンバーを考えてみたのが上記となる。
ポイント1・本田圭佑、岡崎慎司、香川真司を不選考
長年代表を引っ張ってきた選手達だが、今回は不選出。所属クラブで思うような結果を残せてないこともあるが、オフェンスに必要な突破力が足りてなく、残り1年4ヶ月で伸びるとも思えない。
ポイント2・ディフェンスはマッチョ系
複数人で相手を囲って奪う、オフサイドトラップを仕掛けることも大事だが、ワールドカップのような大会では最後に足を出せるか、体を投げ出せるか。必要なのはアトレティコ・マドリード所属のウルグアイ代表DFゴディンのような選手。
ポイント3・オフェンスはシューター&突破力重視
ボランチから前はミドルレンジからシュートを打てる選手、突破力のある選手を多く選び、ボックス内で勝負するタイプは大迫のみ。柴崎岳もスペインでゴールを奪う喜びに目覚めてほしいという願いを込めて選出。
ポイント4・久保裕也、鈴木優磨
この2人は試合中に見せる目がいい。「俺がやってやる」「俺によこせ」。様々な役割が求められる現代サッカーにおいて、貴重なTHE・ストライカーは武器になる。
以上。
恐らく半分ぐらいしか当たらないだろうし、今回外した本田、岡崎、香川も余程のことがなければ選ばれるだろう。
来年のメンバー発表までに新たな選手が出てくる可能性もあるし、今レギュラーの人が絶望的に調子を崩すことも十分あり得る。
答え合わせが楽しみ。
まあ、その前に予選突破が絶対ですけどね!