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百田尚樹『海賊とよばれた男』感想文と映画化情報:読めば熱く燃え上がり悩みも吹き飛ぶ名作!

海賊とよばれた男 上・下巻セット (講談社文庫)

悩みのない人なんていない

現代人はどんな人でも悩みを抱えている。 

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ただ、その悩みにどのように向かい合うのかによって、その人間の本質的なものが見えるのかもしれない。かくいう僕も最近悩みを抱えており、それが原因でただでさえ怪しい髪の生え際がさらにバックオーライ寸前だ。

 

どんな悩みかをザックリと言うと、お尻の穴がビックリするほど痛い。つまりこれは俗にいう『痔』というやつではないでしょうか。

 

「オーマイガ。俺のケツにキスして眠りな」などと、ショックで思わずアメリカナイズされた汚らしい台詞を吐きそうになりますが、痔の話なので格好よくも何ともなく、ただ痛いだけ。ケツにキスされたところで痛いだけ。

 

話がそれまくっているが、今日はこんな小さな悩みから大きな悩みまで、抱えている悩みが吹き飛ぶような本の書評・紹介をさせてもらいたい。

 

 

『海賊とよばれた男』 

 

時代という壁に抗う男たち

簡単にあらすじを説明すると、 

日本が世界中を敵に回した第二次世界大戦。その終焉とともに復興への厳しい階段を登り始めた国岡鐡造と国岡商会の面々が、失意から立上り未来へ進もうとするのだが、売るべき石油がなく、海外から日本を吸い尽くそうとする石油メジャーもやってくる。

メジャーと戦うことを選んだ国岡鐡造と国岡商会の面々は・・・。

といったところ。四面楚歌、どこを見ても敵だらけの危機からどのように立ち向かい、どのように乗り越えるのかは実際読んでもらうのが一番。

 

僕自身、イランとの契約交渉やイランへタンカーを派遣するくだりに関しては時間を忘れて食い入るように読んでしまったし、晩年での日田さんとの会話を読むと目に涙が溜まってくる。思い出しても泣ける。うぅ。

 

 

面白いだけじゃなくて勉強にもなる

物語としての魅力もあり、ある側面から見た大戦前後の史実と石油業界から見た昭和史も勉強できる良作だと思う。ちなみにモデルが出光興産創業者の出光佐三氏であることは有名ですが、この話を読んだあとだと車の給油はすべて出光で行いたくなってしまいますよ笑。

 

ただ、主人公の鐵造があまりにも素晴らしい人物として描かれ"過ぎて"いる気もするので、創られた英雄譚を読んでいる気になってしまうところも少し。ブラック企業に洗脳されていくようで怖いんですよね。個人的にはもう少し黒い側面があった方が魅力的に感じたりするのは捻くれた性格のせいなのか。

 

 

浪速のストーリーテラー百田尚樹

話題の本なので知っているとは思うが、今度映画化するという事もあり、改めてご紹介。まずは作家の百田尚樹(ひゃくた・なおき)氏。

 

過激な発言でいろいろ世間を騒がせておりますが、作品のみにフォーカスした場合、百田さんより熱く燃えるようなストーリーを書ける作家は見当たらないのではないかと思っている。それだけ魂が震えるような作品ばかりだと思う。

 

 

百田尚樹の性格が邪魔

しかしながら、本人の性格をメディアで見ている分「どや?おもろいやろ?」みたいなドヤ顔が浮かぶのが本当に腹立たしい。人間的には僕は嫌い。でも作品が実際にとんでもなく面白いので余計にくやしいですね笑。

 

ただ、これほど作品の邪魔をする作家も珍しいです。まぁそれも含めて味なのかもしれないですが。

 

 

漫画にもなっている

一応、須本壮一さんが作画で漫画にもなっているようですね。僕は文庫小説派なので、漫画版はまだ読んでいないのだが、確かにこの物語は漫画に向いているかもしれない。熱い話だから今度見つけて是非読んでみたいところ。そして漫画版の1巻の表紙がシブイ、笑。デスノートの夜神月の父親に似ている。

 

 

映画化!

映画ではV6の岡田准一さん主演予定。 

kaizoku-movie.jp

イントロダクション

明治・大正・昭和の激動の時代を舞台に、名もなき一青年から身を興し、やがて戦後の日本に大きな勇気と希望を与える大事業を成し遂げていく主人公・国岡鐡造の姿を描いた「海賊とよばれた男」(百田尚樹著/講談社文庫)。この実話を元にした壮大な大河エンターテインメントは、2013年に第10回本屋大賞を受賞、上下巻類型発行部数370万部を超える大ベストセラーとなっています。そして、本作の映画化にあたり、2014年年間邦画興業収入ランキング第1位に輝いた国民的大ヒット映画『永遠の0』のチームが再集結!

メガホンを取るのは、『永遠の0』をはじめ、『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ、『STAND BY ME ドラえもん』など、これまでに多くの感動作を世に生み出してきた稀代のヒットメーカー・山崎 貴。主演の国岡鐡造役には、第38回日本アカデミー賞にて、史上初となる最優秀主演男優賞(『永遠の0』)、最優秀助演男優賞(『蜩ノ記』)のW受賞の快挙を成し遂げた岡田准一。
さらに、これまでの山崎監督作品を彩ってきた吉岡秀隆、染谷将太、堤真一といった実力派俳優陣に加え、本作で初参加となる綾瀬はるか、鈴木亮平、小林薫など、まさに日本映画界を代表する豪華キャストの競演が実現。あの時代、誰よりも”日本人の誇り”を追求し、”海賊”とよばれ恐れられた国岡鐡造と、彼を支える仲間たち、そして最愛の妻との絆がおりなす重厚な人間ドラマが、この冬、すべての今を生きる日本人に、感動と勇気を与えます。

引用:公式HP

 ノーマルボーイの僕が唯一抱かれてもいいと思っているほどイケメンのV6の岡田准一さんですね。宮崎あおいさんもメロメロになる気持ちもわかります。ジェラシーですね。

冒頭の『痔』の話とか男が男に抱かれたいとか、なんだか悪い方向に話が向かいそうなので話を戻しますが、監督は山崎貴監督。その他のキャストも豪華!永遠の0のスタッフが再集結しているわけです。期待してしまいますね。原作小説の規模がデカいのでエキストラ募集なんかもしてそう。

ちなみに、映画公開日は2016年12月10日との事です。 

 

※映画の予告動画がUPされていました!!(2016/07/29更新) 

予告編|映画『海賊とよばれた男』公式サイト

 

ブラック企業の旗手ともいえる

上でも少し触れましたが、物語としてこの上なく面白い。だが、この会社に勤めたいか?と問われればNO!圧倒的なまでのNOです!タイムカードなし、出勤簿なし、定年なし、は有名で労働組合も残業手当もない。

 

 時代というフィルターがかかっているので素直に読めますが、同じ内容を平成の現代設定で書いたら、ブラック企業の洗脳本に見えるかもしれない。あくまでも、この時代、このタイミングだからこその熱い本だと思って読んで頂きたい。

 

あと、最後の解説にて歴史における多角的な補足がなされているので、読後のバランスも良いです。最高に熱いですよ!