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フォレストラバー

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[ボランチ編]長谷部誠は絶対に外せない選手なのか?【サッカー日本代表考察Vo.1】

数年前から日本代表のスタメンに大きな変更はない。レギュラーが凄いのか、若手がいまいちなのか?理由は様々だろうが、確実なのは「世代交代が順調に進んでない」ということ。熟成と言えば聞こえはいいが、メンバーを固定し続ける代償は、なでしこジャパンが証明している。このままだと同じ轍を踏む可能性もなくはない。

そこで、現状のメンバーに関する疑問と打開案をポジションをごとに分けて考えてみた。第一回目はチームの心臓である「ボランチ」。

日本代表のボランチ問題

9月1日のUAE戦、敗戦翌日の意見として多く出たのが「大島僚太はダメだった」ということ。確かに大島の出来は良くなかった。PK献上のファールなど、批判されても仕方がない。では、コンビを組んだ長谷部は良かっただろうか?そもそも大島のPK献上に繋がるシーンの前、ボールをゴール前に運ばれたのは長谷部のミスパスが原因だが、そこを指摘する声は少なかった。

タイ戦。予想通り大島は外れ(しかもベンチ外)、長谷部は出場。ここに疑問を感じる。果たして長谷部誠は絶対的存在なのか?

絶大な信頼を獲得し続ける長谷部誠

ハリルホジッチ監督が採用するシステムは4−2−3−1なのでボランチは2人。これまでの流れを見ていくと、軸は長谷部で固定。長谷部とのペアは誰がよいか?ハリルホジッチはそう考えているように見える。

長谷部がいい選手であることは間違いない。リーダーシップに加え、プレーの波や怪我の少なさなど、コンスタントな活躍が見込める選手だ。岡田武史、ザッケローニ、アギーレ、ハリルホジッチ、どの監督も長谷部には絶大な信頼を寄せてきた。

しかし、ロシアW杯でも欠かせない選手か?となると、微妙というのが私の意見。まずは年齢。現在32歳で2018年W杯開催時は34歳となっている。

日本代表がグループリーグ突破&ベスト16以上を狙うという視点に立つと、長谷部のプレーには攻守ともに物足りなさを感じる。あと2年、退化することはあっても進化はしないだろう。

長谷部しか使わない事情

ハリルホジッチやそれ以前の監督が長谷部を軸に捉えた理由は分からなくもない。クラブチームを率いるのとは異なり、“今”の結果を欲する傾向にあるのが代表監督。選手の成長よりも確実なパフォーマンスを計算できる選手を使いたいのは理解できる。

しかし、親善試合やアジア2次予選など、結果が必須でない試合や、実力差が離れた相手にも長谷部を使ってきた。

〈長谷部しかいない〉

この流れは岡田ジャパン政権から続いてしまっている。長谷部と長年ボランチを組んでいた遠藤保仁もしかり。結果として、遠藤は日本サッカー史上歴代1位となる152のキャップ数を獲得し、長谷部も現在まで(9月6日のタイ戦まで)101試合に出場(歴代6位)している。

数字は立派だが、裏を返せば、他の選手に出場する機会をなかなか与えず、新たな選手を育てようとしてないと見てとれる。

例えばサンフレッチェ広島の青山敏弘。昨年のJリーグでもMVPを取ったように、実力は申し分ない。その証拠にザッケローニは2014年のワールドカップ直前で青山を招集し、最終戦のコロンビア戦でスタメンに抜擢した。結果として失敗に終わったが、それはその試合までに遠藤と長谷部ダブルボランチを固定しすぎことによるコンビネーション、慣れの部分が大きかったように思う。「青山はいまいちだった」この評価は先日の大島僚太への評価と似ている。鹿島の柴崎岳もそう。当初はレギュラーとして使っていたものの、今では“元日本代表”だ。

この、軸でない選手のテストを、たった数試合で判断してしまう流れに違和感を感じて仕方がない。それはザッケローニ時代から続き、ハリルホジッチも同じ道を歩んでいる。

これはドラクエやFFで、レギュラーパーティーとサブの使用頻度を偏って使っている人と同じで、レギュラーが何かあった際のプランBがない。

2014年の醜態を繰り返さないために

2014年のワールドカップで、それまで不動の存在だった遠藤の名はスタメンになく、途中出場の二試合に終わった。理由は分からないが当時のザッケローニが「スタメンで遠藤は厳しい」と感じたのは間違いない。本番直前になってプランBの必要性に気付いたザッケローニは、怪我明けでこちらもコンディションが万全でない長谷部とのリレー(スタート長谷部、途中から遠藤)を思いついたようだが、こちらも結果としては失敗に終わっている。

2018年のロシアW杯を長谷部は34歳で迎える。2014年ブラジル杯当時の遠藤も34歳。どうも同じことを繰り返しそうな気がしてならないのだ。この心配が杞憂に終われば問題ないが、そこまで前向きに考えられるようなパフォーマンスを、現在の長谷部はピッチ上で披露できてない。本番直前でハリルホジッチが「スタメンで長谷部は厳しい」となった時に策は用意できるのだろうか?現状の采配を見る限りでは伝わってこない。

それよりも「長谷部のベストパートナーは誰か?」に焦点が当てられてる現状が危うい。攻撃を考えれば柏木陽介、守備なら山口蛍。そうではなく、今からでも長谷部の代わりになる選手、組み合わせを試すべきだ。

ハリルホジッチが長谷部に拘る理由は分かる。目先の目標が2018年W杯出場と、本番でのことだけを考えればいいからだ。成長なんて待ってられないと考えるのも無理はない。となると、サッカー協会が上手くハリルホジッチの手綱捌きをする必要があるが、そこまでの一体感も感じない。

代表チームを固定したメンバーで戦うツケは、必ず数年先に回ってくる。正直なところ今も少し出ているように感じてしまう。それがUAE戦の敗戦であり、コンディションが整ってない海外組に頼らざるを得ない現状に繋がってしまっている。

そのことに気付きながら、この宣伝文句

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この言葉の勢いに負けてるのか、常にベストメンバー=今までのメンバーになってしまっているのが気がかりだ。

ボランチ候補

『長谷部を外して○○を使え!』という訳ではない。理想は手倉森監督のように、ボランチにもローテーションを組ませることが望ましいと思う。

守備で秀でた選手と、攻撃に秀でた選手とのバランス。個人的にはFC東京の米本拓司が面白い選手だと思っていたが、ボランチの割に怪我多いのが残念。となると、パス能力は低いものの、守備面での活躍が期待できるリオ五輪の主将遠藤航などか。

前線の選手と異なり、クラブチーム同様のプレーが難しいのがボランチ。その難しさを色々な選手、組み合わせを試すべき。

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