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フォレストラバー

気になることや好きなことを淡々と

秩父ミューズパーク旅立ちの丘で交わした戦友との叶わぬ約束

夜景が綺麗だった。
埼玉県の北西部、秩父市の秩父ミューズパーク旅立ちの丘からは、秩父公園橋(秩父ハープ橋)のライトアップや秩父市街、武甲山(ぶこうさん)を中心とした景色を楽しむことができた。

私は目の前に広がる光景に感動し、夢中になって携帯電話で撮影していた。隣では明智君(地元の友達)がジッと前だけを見ている。

 

もう10年以上前の話だ。

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ふとしたことがキッカケで日曜の夜に、私と明智君は秩父へ向かった。

夜7時に出発して秩父に着いたのは約3時間後の10時。翌日も仕事なのに強行した理由は覚えてないが、旅立ちの丘から見える景色が綺麗だったのは今でもハッキリ覚えている。

市街を走る車のライトが夜景の一部になっていく様を眺めながら、これからのことについて話し合った。仕事や遊び、そして恋の話。

明智君は言う。「学生の頃と違ってさ、今は『楽しいことしよう!』って思わないとできないよね…」

私はまだ夜景の撮影に夢中だったので、適当に「そう、、だね…」と温度差に注意して返答した。

明智君は続ける。「今年は彼女作って一緒に海行ったり旅行行ったりしたいんだよね。だから、今年から少しエロは控えるよ。悪りぃ。」

ん? 

彼女を作りたい=エロを控える

という式は成立しなかったし、私をエロ残留組にカテゴライズしたことに若干イラっとした。

が、戦友の決断に反論する場ではない。 

なにせ今いる場所は[秩父ミューズパーク旅立ちの丘]

明智君が雰囲気に流されて旅立ちを決めたのではなく、本心だと信じ「いいね!明智なら絶対彼女作れるよ!」と非モテ同士の会話あるあるをして、エロからの旅立ちを歓迎した。

不思議だったのは、旅立ち宣言をした明智君が急にエロを敵視し始めたこと。
「アピュラもさ、そろそろ彼女作りなよ。いつまでもエロばっかじゃ駄目じゃね?」

これぞ夜景の魔力か。。。
ただ、ここでの反論は会話の流れとしておかしなことになる。

私は二度目の「そう、、だね…」を使い誤魔化した。
最後に明智君は「一緒に頑張ろう!」と私を励ましてくれ、帰宅することにした。

まあ、腑に落ちなかったけど‥

 

-数日後-

 

私はTSUTAYAにいた。
目的は吉沢明歩の『従うことが、メイドの悦び』を借りるため。

後ろめたさはあった。

明智君が秩父でエロからの旅立ち宣言をしてから数日しか経過してないし、『一緒に頑張ろう』と励ましてくれた戦友を裏切るのではないか?という気持ちは当然あった。

しかし、吉沢明歩の作品ならば背に腹は代えられない。
私は己の欲望に従い、奥にあるオトナの暖簾を潜り抜けた。

 

するとそこには、、なんと!下唇を異様に出して棚の作品を吟味する明智君がいた。。

「あれ?明智!?」

明智君は気まずそうに「おっ、おう」と返答する。
手に持っているDVDを見ると、当時の人気女優紅音ほたるが出演している『シゴかれッ!!』という作品。

SHI・GO・KA・RE?
おいおい。。と思いつつ、私だって明智君を揶揄する権利はない。

 

なにせ今いる場所は[TSUTAYAのアダルトコーナー]
正義か悪か判断するには実にハードな戦場なのだ。
私も予定通り吉沢明歩の作品を取り、私達はその場で別れた。

その晩、明智君から一通のメールが届く。

内容を確認すると
「シゴかれ!!もうね、、秩父ぅ~って感じだったぜ!!」

お疲れ!⇒シゴかれ!に変換し、秩父さえネタに使う通常運転の明智君に何故かホッとした。

 

この経験から分かったのは、どんな綺麗な夜景でも『シゴかれッ!!』という言葉の強さには敵わないなということと、簡単に人は変わらないということ。

10年以上経過した今でも時折思い出す印象深いエピソードです。

 

ちなみ、【秩父ミューズパーク 旅立ちの丘】の夜景は綺麗なのでオススメだよ!

www.nightview.info