フォレストラバー

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岐阜の勝ち組と負け組【Change the world 】

ここは岐阜にあるシティホテル。数分前に明智君と分かれて自分の部屋で、"とある”訪問者を待っていた。廊下からハイヒールの音がする度、来たか?と覗き穴から廊下をチェックする。

『違ったか…』

岐阜で何をしているんだろう・・・
これは10年以上前の話だ。

 

岐阜旅行一ヶ月前

買ったばかりのウイイレを夢中でプレーして横で明智君が「すげぇな・・・」を連発していた。それは新作のウイイレに対してではなく、さっき買ったエロ本のこと。特に[今、地方が熱い!]という特集を気に入ったようで、途中で何度も頷き、終始「すげぇな・・」と関心している。

どれどれと見てみると、それは山崎大紀氏の地方体験記だった。

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少しすると「ここ行ってみない?」と提案してくる。岐阜は行ったことないから興味あるけど、目的がソッチで行くのは…と躊躇したが、夜は付き合わなくてもいいとのことで承諾した。

 

岐阜へ

「岐阜はホテトルが凄いらしいわ」

品川から名古屋へ向かう新幹線の中、明智君が意気揚々と話してくる。旅行前に他の選択も模索していたようで、その結果がホテトル。ホテトル…。勿論存在は知っていたが、他のタイプに比べて明らかに旧タイプの営業形態。どーせ地雷嬢がわんさかいるんでしょ?という先入観もあり「それはどうだろうな」と牽制する。

しかし、牽制虚しく明智君の心は既にホテトルで決まってる模様。

東京にも負けないって!ここ経験したら他がショボく見えるみたい笑

気になったことを聞いてみた。

来た人が気に入らなかったら?

嫌ならチェンジすればいいんだよ

二人目も気に入らなかったら?

またチェンジだよ

連続で断っても大丈夫なの?

(何も言わず親指をグッと立てる)

こいつ大丈夫か?と感じたのは言うまでもないが、明智君のヌキ事情をとやかく言う権利などない。個別に部屋は予約しているし、夜をどう過ごそうが自由だ。好きにしてくれ。

 

ありがた迷惑

市内観光が終わりに近づく頃、明智君から「そろそろ店に電話しておくわ」と告げられる。

え?店ってもう決めてるの?

イエス!アピュラ分も予約済みだぜ!

「予約?いや!聞いてねえし」と返そうとするが、明智君は既に店に電話している。

トゥルル
トゥルル

あの〜昨日予約した増田ですけど・・・

ここでマスタク!

完全にやられた…

明智君は旅行前日に店に電話し、予約をしていたのだ(2名分)。

OK!予約問題なし!

おい・・・

大丈夫!ここは外れいないってさ

すると、バッグの中からネットの口コミや店情報などをプリントアウトした用紙を取り出す。

【県内随一のキャスト!】
【気に入らなければ何度もチェンジ可能!】
【チェンジ率驚愕の5%以下!」】

ありきたりなキャッチコピーと口元を隠したキャストの画像が並んでいた。地雷店である予感が膨らんでいく。

どうしても嫌ならキャンセルOKだから

予約してくれた明智君には悪いがキャンセルしよう。しかし、怖いもの見たさでどんな嬢が来るのかだけ気になってしまい、その場で『ノー』とは言わずに予約したホテルへ帰る。

 

じゃあ、終わったら

よいヌキを!

予約時間は19時で60分コース。
終わったら飯を食べに行く約束をして互いの部屋へ。

 

部屋に戻るとホテル周辺の騒がしさが一切なくなり、急に不安が押し寄せる。"チェンジ”、"キャンセルで”これらを堂々口にすることができるだろうか?また、チェンジする必要ない程の逸材が来てくれたら60分で足りるだろうか?そんなことを考えながら待っていた。

時計を見ると予約時間が過ぎてる。少しすると廊下からハイヒールの音が聞こえてきた。直感でコレだ!と感じ、急いでドア穴から覗き込む。

 

トントントン

 

(キタキタキタキタ)

 

 

 

しかし、ドア穴から見えたのは、、、竹内力似の大柄な女性だった。

桜のように

【県内随一のキャスト!】
【気に入らなければ何度もチェンジ可能!】
【チェンジ率驚愕の5%以下!」】 

嘘だ!この店は恐らく地雷店だ!

チェ、、チェンジで・・

断られ慣れてるのか「はーい」とあっさりと引く。スマン竹内力(似)…。お店にも急いで予約自体のキャンセルを電話する。

申し訳ございませんが予約キャンセルでお願いします・・

「そうですかぁ。今後利用できませんが宜しいですかぁ?」と言われたが仕方ない。今すぐブラックリストに入れてくれ。

 

もしや明智君も!?この状況を伝えないとマズい!と考え、店へのキャンセル電話を切った後、急いで明智君に電話するも繋がらない。部屋は斜め向かいだったので直接教えようと部屋を出ると、、、さっき私の部屋を訪問した竹内力(似)嬢が明智君の部屋をノックしていた!

しまった…

恐らく店側から「じゃあ斜め向かいの部屋向かって」と言われたのだろう。私が断ったばかりに…

開いた扉から様子を伺う。明智君もチェンジだろう。そして予約した店が地雷と気付く。

いいんだそれで。

PKを外すことができるのは、PKを蹴る勇気を持った者だけだ。
by.ロベルト・バッジョ

 

ガチャ

明智君が出てきた。ん?ニヤニヤしてる!!そして、竹内力(似)嬢は部屋に吸い込まれていった…

 

えっ!?チェンジしないんかーい!!

 

部屋に戻り冷静になって考えた。もしや明智君の中では竹内力(似)嬢はアタリなのか?答えは見つからないが、今、斜め向かいの部屋で明智君と竹内力(似)嬢は一戦を始めている事実だけは確か。

 

-1時間後-

明智君からメールが届く。
[終わったぜ!飯行こうか!?]

部屋から出てきた明智君は数時間前と違って風格を感じさせる。

どうだった!?

あのね、、、岐阜ぅ〜って感じだったぜ!

初めて見た人は訳分からないだろうが、明智君が「あのね、、、」で会話を始める時は上機嫌とみていい。

そうか。。。よかったのか。。。

その後居酒屋へ行き、竹内力(似)は先にこっちの部屋に来て断ったこと、その後予約そのものをキャンセルしたことを正直に告白した。

あぁ、そうみたいだね。まぁ、顔はあれだったけど、ケツでカバーしたよ笑

ケツでカバー?要は顔はそんなに見てない、、、ってか、お前もしや・・・

岐阜ぅ〜!

その先は聞かなかった。
いや、聞けなかった。

確かなのは明智君が満足していたこと。ホテルへ帰る途中

ま、今回はドンマイだよ

と慰められたが、今もその理由は分からないでいる。


Change the world  [日本語訳付き]  エリック・クラプトン