フォレストラバー

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燃えないゴミ日の「ビン」「カン」というポリバケツの並び

水曜は燃えないゴミの日なので少しだけ早く起き、一週間分のゴミを捨てに行く。

【ペットボトル】【カン】【ビン】【ビニール】それぞれ指定された場所に入れるんだけど、アホな私は【ビン】と【カン】のポリバケツが並んでいると『敏感』と変換する。また、ポリバケツを並べる当番の配置によって並びは異なるので、週によって【カンビン】になってる場合もあれば、【ビン】のポリバケツが2個並んで【ビンビン】の日もある。たかだかゴミ捨て場のポリバケツだが、なんだかその日の調子を言い当てられてるよう。

若い頃のポリバケツは毎日【ビンビン】だったはずなのに、歳を取った今では【ビニール】クラスになってることもしばしば。あゝこれが衰えというやつなのかと分かった時の残酷さよ。

「最近どう?」
こんな言葉を話せば誰もが当然【仕事】【家庭・恋人】はどんな感じ?と認識する。勿論のその認識で間違いはない。ただ、私はそこにプラスして「お前のポリバケツはどうなんだ?」という意図もあって聞いてる。

「仕事忙しい」
「もうそんな元気ないよ」
「金ないよ」
「もう興味ない」
「今のAV女優知らない」

同世代の大半からこうした答えが返ってきて、中にはこの質問を「愚問」と捉える者までいる始末。かつて同じ釜の飯を食い、同じ作品で抜き、苦楽を共にした戦友からのギブアップ宣言は酷く私を落胆させる。

とはいえ、私のポリバケツが【ビンビン】なのか?と言われれば、かろうじて【ビン】の位置は間違えてないというレベル。なので、現役引退宣言した者を嘲笑うことはできやしない。

しかし・・・・

とある休日の夜。その日は久々に嫁と近所の銭湯に行くことになって、ご飯を食べた後、嫁が「お風呂入る前に指圧受けたい」と言ってきた。私は指圧に興味なかったので、メニュー表の中にあった「アカスリ」を受けることにした。

風呂場に入って指定時間までお湯に浸かっていたら、「バンゴウフダ2バンノカタァ~?」と、韓国人か中国人っぽいオバちゃんが出てきて、私はサウナ室の横にある部屋に入った。

「ウツブセネ」と言われてビニールで覆われたベッドにうつ伏せとなり、いよいよアカスリが始まる。「イタクナイ?」と何度か聞かれたものの、多少痛くても垢が取れる気持ちよさが勝って「大丈夫です!」とその度答えた。

一通り終わると、うつ伏せのままシャワーで洗い流してくれた。そしてボディーソープを使って今度は洗体が始まる。当然大事な部分は一切触れてこないが、なぜか肩部分をフェザータッチしてくるので「ん?」という疑問はあった。

「ツギハアオムケネ」と言われて体をひっくり返すと、僅かだがポリバケツが【ビニール】から【ビン】に変わっていることに気づく。まさかさっきのフェザータッチで??

オバちゃんの顔を見ると薄ら笑いを浮かべ「(へへへ…ポリバケツ変えやがって)」という顔をしている。“ワタシコウイウキャクナレテル”感に多少苛つきつつ、そのままボーっとアカスリを受けていると、次第に収まっていくのを実感。そりゃそうだ。目の前にいるのはオバちゃんだ。ポリバケツが変わる対象ではないし、そもそもそういう目的でアカスリを受けてない。私だって今がポリバケツを【ビン】にする場所でないことぐらい分かっている。

仰向けのアカスリが終わると、うつ伏せ同様にシャワーで流して洗体へ。時折ポリバケツ周辺に手があたり、反応しようとしてはオバちゃんの顔を見てダウンするというのを何度か繰り返して終了となった。

ベッドから立ち上がると、オバちゃんが「ゲンキイイネ」と笑ってきた。過去に何度も身銭を切って言われてきたこのフレーズを、まさかオバちゃんに言われるとは。。。しかし、元気なのは事実。

まだ現役でいよう。
風呂上がりのコーヒー牛乳がいつもより美味しかった。 

山崎産業 ゴミ箱用分別シール 小

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