フォレストラバー

本や映画、サッカーやパイパイの魅力をお届け

芥川ヌキ之介(著)

近いから衝突する家族の温かさ『家族シアター』感想文 -辻村深月-

短編集はその短さゆえに、作品へ感情移入する絶対量が少なくなる。 長編作品の様に登場人物のバックボーンを重厚に描いて感情移入させたり、地道に努力を重ねることで最終的に成功を掴む描写でカタルシスを味わうことも少ない。 ところが今日紹介したい作品…

恋愛ミステリー【17選】1000冊以上の中から選んだおすすめの本!

ミステリーと恋愛は相性が良い。 ミステリーの醍醐味は秘密を解き明かすことにあるのは言うまでもないが、相手の秘密を解き明かすために四苦八苦する様子はまさに恋愛のそれと酷似している。 また、ミステリーが与えてくれるドキドキ感はある種の”吊り橋効果…

新商品レビュー:「夜のペヤング夜食ver.」を食べたらギンギンになるの?

Peyoung is life. (ペヤングは人生) Life is beautiful. (人生は美しい) ペヤングを愛し、ペヤングに愛された男としてこの世に生を受けた僕は、息を吸うようにペヤングソース焼きそばを食べてこの歳まで生きてきた。そんな僕は、ペヤングから新商品が出たら…

ゴリゴリの近親相姦小説『私の男』感想文 -桜庭一樹-

”近親相姦”という言葉はエロ動画のジャンルでしか見ることがない。 男性はそういったアダルトなジャンルとして目にする機会があるので、そこまでの非日常を感じないかもしれないが、女性は”近親相姦”という言葉自体に触れる機会がそもそも少ないと思う。しか…

最終話『精霊の守り人 III 最終章』ネタバレ感想!原作小説との違いとシーズン3のキャスト&ストーリーも紹介します!

2018年1月28日更新 ドラマ『精霊の守り人Ⅲ 最終章』(NHK総合)の放送が始まりました。いよいよバルサの心の決着をつける『闇の守り人』。そしてチャグムが新ヨゴ国を護りきれるかが問われる『天と地の守り人 第二部 カンバル王国編』と『天と地の守り人 第…

オススメの短編小説をオールジャンルで紹介!【27作品】

※2018年1月27日更新 はじめに 短編集の魅力は長編作品の魅力とは種類が違う。 一冊の本の中で様々な体験が出来たり、1つの物語だと思っていたらそれぞれの物語が繋がっていたりと、短編集だからこそ味わえる多くの要素が存在する。 さらに、好きな作家の違っ…

キャンディータイムで待ってます

雑誌「キャンディータイム」 僕らが高校生の頃、今ほどネット環境は整っていなかった当時は電話回線でインターネットを繋いていた。 さとう珠緒のセクシーな写真をたった一枚表示させるのに30分かかり、途中で電話がかかってきたらやり直しになってしまうよ…

有川浩『ストーリー・セラー』実話?創作?感動と現実が交互に訪れる小説家の物語 -考察と読書感想文-

有川浩の小説は読みやすく、作品の世界に入りこみやすい。これは人に好かれる小説としてとても大切な要素の一つだと思う。シンプルに物語に興味を持ち、シンプルにその世界に入っていけるというのは、シンプルに小説として素晴らしい。 だが、作品の世界に入…

男性にこそ読んでもらいたい!おすすめの恋愛小説【12作品】

2018年01月19日更新 『恋愛小説は女性が読む本である』 そんな考え方は一世代前の偏見で、今では男性でも恋愛に比重が置かれた作品を普通に楽しむ時代になってきているように感じる。映画『君の名は』のように、性別に関係なく支持される恋愛作品も増えてき…

弱ってる女を看病したいフェチにおすすめしたい『病弱探偵』感想文 -岡崎琢磨-

多くの岡崎作品の特徴と言えば、作品全体をひっくり返すような大きなどんでん返し。 同氏の作品である『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズや『季節はうつる、メリーゴーランドのように』などは最後の場面でくるりと視点を変え、今まで見えていた景色を激変…

フィクションだから全力で感情移入できる『旅猫リポート』感想文 -有川浩-

猫が大好きな僕からすると、猫を題材にして涙を誘う本を書く行為はこの上なく卑劣な行為だと言わざるを得ない。だって、猫はズルいよね猫は。簡単に泣いてしまうし、そんなもん、泣くに決まっている。わかってはいたのだが、つい手を伸ばしてしまった作品、…

【読書初心者用】面白くて読みやすい本をまとめてオススメ!!【28作品】

2018年1月9日更新 普段から本を読まない人にとって、時間をかけて文字を読み続ける事は苦痛なものだ。 そこで今日はサクサク読めてエンターテイメント性の高い本を紹介したいと思う。読みやすくて面白い小説なら無理なく文章に慣れることが出来て、断続的に…

女性の知らない男の生態≪男子トイレ編≫

女性の皆さんの立場からすると秘境とも言える男子トイレ。 その男子トイレの中には、女性の皆さんが知る由もない男子特有生体と、独自のルールが存在します。学校で習うわけでも法律で決まっているわけでもないのに、自然に産み出された男子トイレのあるある…

泣きたいアナタに感動する本を!【30作品】1000冊以上の中から選んだおすすめの泣ける小説!

”涙を流すこと”は、それ自体がとてつもない“快楽”と言われている。 その快楽を味わうためにわざわざ泣くために感動する映画を見る人もいるし、映画だけではなく本の世界においても感動して泣けるであろう本を手に取ることがある。凄くシンプルに言えば、“泣…

大人の恋愛小説【15作品】甘く楽しいだけじゃないおすすめのラブストーリー!

出会いは最悪だったけど、一緒に過ごしているうちに気が付けばアイツのことが好きになっていた!?世界で一番ありえないけどちょっぴりキュートな恋がいま走り出す!? といった クソみたいな 素敵な恋愛が描かれている小説も存在していて良いのだが、やはり…

ペヤング『カレーやきそばプラス納豆』を食べましたが何か?

ペヤングを愛し、ペヤングに愛された男としてこの世に生を受けた僕は、息を吸うようにペヤングソース焼きそばを食べてこの歳まで生きてきた。 2014年12月に起きたペヤングゴキブリ混入事件で一番被害を受けたのは僕なのではないかと今でも思う。当時のペヤン…

超くだらない愛すべき小説『六枚のとんかつ』にも贈られるメフィスト賞って逆にすげえ-蘇部健一

小説の中には読むに値しないような”つまらない小説”がある。 本を読むということは、人生の内の貴重な数時間を一冊の本に費やすということである。それなのに読んだ本がつまらないというのは、本当に地獄のような出来事なのだ。その本に対価を払ったことも地…

なんて衝撃的なラストシーン!【奥様は、取り扱い注意】続編があるのでは?最終回のネタバレ感想-あらすじ&視聴率!

2017年12月7日更新 NHKドラマ『精霊の守り人』シリーズで激しいアクションを披露してくれている綾瀬はるかさん。今回は日本テレビでもちょっとしたアクションが期待できそうなドラマにヒロイン役として出演されるそうです。原作…というより原案・脚本が金城…

フットサルシューズの選び方講座【初心者~中級者編】おすすめの幅広メーカーはこれだ!

2017年12月03日更新 フットサルをやっていると、足にフィットする相性の良いフットサルシューズと、いくら履いていても違和感しかないフットサルシューズが存在することに気がつきます。何故そんな事が起こるのでしょう。 フットサルの場合、メーカーやシリ…

性別を超えて楽しめる『女子的生活』はポジティブでキュートな痛快ガールズストーリー!-坂木司

坂木司の各登場人物たちはいつだって優しい。ちょっと優しすぎると言ってもいい。作品の中に悪意も少なく、あったとしてもその悪意を超える優しさで最終的に作品全体を覆ってしまうような印象を受ける。人によっては物足りなさを覚えるそんな印象が僕の坂木…

濃い性描写が楽しめる一般小説【12作品】エロスだけではなくストーリーも楽しめるおすすめ作品を厳選!

※2017年11月24日更新 はじめに 「AVよりも映画のエロシーンの方が興奮できるんだぜ」といいながら、『インビジブル』という透明人間になる映画を僕に貸してくれた学生時代の友人である大賀君の事をふと思い出した。確かにあの映画は微妙にエロかった。 イン…

どうして人間は人間を食べてはいけないのか?『人間の顔は食べづらい』白井智之

奇をてらった題名で注目を浴びようとする作品はほぼ間違いなく駄作である。 基本的にはそんなスタンスを持っている僕は、あまりにも攻めた…というより狙ってんなぁと感じてしまう題名の本を手に取ることが少ない。内容に自信がないからタイトルだけでも狙い…

僕は小説『ナラタージュ』が狂おしいほどの恋だとは思わない-島本理生

映画化された『ナラタージュ』という作品の原作小説を読むと、描かれている感情がツラすぎて胃が痛くなってくる。決して叶わない恋愛。逃げ出したくても逃げ出すことのできない心の葛藤が悲鳴のように書き連ねられている文章に、読み手の方が目をそむけたく…

辻村深月『ゼロハチゼロナナ』感想文:両親は選べないが共に過ごす友達は自分で選ぶことができる

先日、『スロウハイツの神様』を読み終えてすぐ、同じく辻村深月の『ゼロハチゼロナナ』を手に取った。スロウハイツを読み終えたあとの温かな感動と爽快感が忘れられずに、同じく辻村作品を読むことにしたのだ。ところが、その安直な行動で僕は大いに傷つい…

苦味のある日常の謎《米澤穂信作品》絶対に読んでもらいたいおすすめ小説ランキング【BEST11+α】

2017年11月12日更新 ミステリー作家でありながら、青春時代に感じる“苦味”をその謎に美しく盛り込むことに長けた小説家『米澤穂信』。 若かりし頃に味わう万能感の喪失、若さゆえの無力感など、読んでいるだけで胸の奥を絞られるようにつらい気持ちになって…

図書館の魔女の続編は焦らしプレイが長すぎるけどやっぱり名作『図書館の魔女 烏の伝言(からすのつてこと)』-高田大介

「マツリカとキリヒトが全然出てこないじゃないか!」 と、読んだ多くの方が思ったであろう感想を一番初めに書いてみた。この『図書館の魔女 烏の伝言(からすのつてこと)』は、前作『図書館の魔女』の続編にあたる作品だが、前作を読み終わった流れでそのま…

高橋ひかるが第96回応援マネージャーに決定!!歴代の高校サッカー応援マネージャーはみんなゴージャス!【新垣結衣・広瀬すず】

全国高校サッカー選手権大会の季節が今年もやってくる! www.ntv.co.jp 毎年12月の末から年始にかけて高校サッカー部員たちの熱い戦いが繰り広げられている。僕は毎年高校サッカーを見にスタジアムに足を運んでいる。モンスターと呼ばれていた国見高校での平…

林業を題材にした『神去なあなあ日常』は日常系小説として中毒性がありすぎる-三浦しをん-

三浦しをんの『神去なあなあ日常』を読みました。 『WOOD JOB!』という題名で映画されているこの作品は、個人的には映画に向いていない作品だと思ってました。単純に林業という"お仕事小説"という側面のみから描く小説だったら映画にするのも面白いと思うん…

《第968回toto予想》毎回400円の投資で+100,000円を本気で目指す男の闘い!

※2017年10月30日更新 Jリーグの2017年シーズンが始まります。 当ブログでも移籍情報や戦力予想を行ってきましたが、やはり現実的に開幕してみないとわからないことも多いです。 というより、ほぼ開幕してみないとわからないからサッカーは面白いんですけどね…

チヨダ・コーキを愛さずにはいられない『スロウハイツの神様』はクリエイター視点の傑作小説-辻村深月

辻村深月の作品を無防備に読み始めると、じっとりと追い詰めてくるような人間の悪意に襲われて、心が侵されることがあります。辻村深月の世界で唐突に姿を見せる負の感情は読み手の平穏を握りつぶしてきます。 しかし、この『スロウハイツの神様』は負の感情…