読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

フォレストラバー

気になることや好きなことを淡々と

本-小説

オススメの短編小説をオールジャンルで紹介します!【26作品】

※2017年4月24日更新 はじめに 短編集の魅力は長編作品の魅力とは種類が違う。 一冊の本の中で様々な体験が出来たり、1つの物語だと思っていたらそれぞれの物語が繋がっていたりと、短編集だからこそ味わえる多くの要素が存在する。 さらに、好きな作家の違っ…

【直木賞・本屋大賞】恩田陸『蜜蜂と遠雷』感想文:文字から聴こえ漏れてくる美しい音楽の調べ♬

読みました。読みましたよ、恩田陸『蜜蜂と遠雷』。 第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞をW受賞している作品なので期待はしていましたが、正直、ここまでの傑作だとは思いませんでした。読み終わって、ちょっとまだ興奮から醒めていないような状態なのです…

この青春小説を読んどけ【26作品】

2017年4月10日更新 はじめに "素晴らしい青春小説"は"初恋"に似ている。 物語に感情移入し輝かしい時間を共に過ごすことで得られるトキメキはもちろんだが、読み終わった時に味わう喪失感が初恋に破れたときの感覚に近いからではないかと思う。 その失恋に似…

性描写を堪能できる一般小説まとめ【9作品】

※2017年4月7日更新 はじめに 「AVよりも映画のエロシーンの方が興奮できるんだぜ」といいながら、『インビジブル』という透明人間になる映画を僕に貸してくれた学生時代の友人である大賀君の事をふと思い出した。確かにあの映画は微妙にエロかった。 インビ…

愛すべきクローズド・サークル系おすすめミステリー小説【21作品】

2017年3月30日更新 ミステリーファンとしては絶対に外せないジャンル―― 【クローズドサークル】 皆さんも読まれたことはあるかと思います。 傑作と呼ばれるクローズドサークルには、孤島や山荘に閉じ込められて、1人、また1人と殺人が起きていき最後には仰…

読後感が最悪な胸くそ悪い小説こそ読むべきだ【13作品】

※2017年3月15日更新 本を読み終わったあとに胸クソ悪くなる作品は、世の中にたくさんある。 何故わざわざ時間をかけて本を読み、嫌な気持ちになる必要があるのか、理解できない人たちもたくさんいる事だろう。 そんな方々に勘違いしてもらいたくないのは、そ…

辻村深月『ハケンアニメ』感想文:“作品愛”という人質を取られたアニメ業界の現状!

“ー生きろ。君を絶望させられるのは、世界で君ひとりだけ。” 辻村深月の作品って、精神的な辛さが前面に押し出されている作品が多いような気がしていたのですが――結末は別ですが――、先日読んだ『ハケンアニメ』はその精神的な辛さよりも仕事に懸ける熱い想い…

池井戸潤『銀翼のイカロス』感想文:半沢直樹4-JALすぎるてシビれる名作に続編はあるのか?それはそうとドラマはよ

2013年TBSドラマ『半沢直樹』の原作小説シリーズの4作目、池井戸潤作『銀翼のイカロス』。前作『ロスジェネの逆襲』のようにやはり題名が格好よくなっているので驚きつつも、内容は、半沢が栄転で東京第一銀行の本社営業二課の次長に戻ってからの出来事が描…

朝井リョウ『何者』感想文:この傑作に共感できない人生を送りたかった・・・

僕は作家本人の人柄を好きになってしまうと作品も好意的に捉えてしまうことがあるので、なるべく作家と作品は別物として読むように気を付けているんです。 だから、朝井リョウの作品『何者』を読んだ時に感じた感想。 「これは素晴らしい作品を読み終えてし…

加藤千恵『ラジオラジオラジオ!』感想文:少女の成長と友達が親友に変わる瞬間を読ませてくれるホロ苦い青春ストーリー

朝井リョウ・加藤千恵のオールナイトニッポン0のリスナーだった僕は、お二人に非常に親近感を感じてしまっています。 そのラジオのコーナーから名付けられた加藤千恵さんの作品である『ラジオラジオラジオ!』(河出書房新社)も発売された当初から個人的な…

書籍は2017年4月25日発売!『ご本、出しときますね?』番組内容と作家が紹介してくれた本のまとめ!《出演作家のおすすめ作品も!》

BSジャパンでオードリーの若林正恭さんが司会を務めるトーク番組『文筆系トークバラエティ ご本、出しときますね?』を、みなさんはご存じでしょうか? www.bs-j.co.jp 毎回、人気作家の皆さんがゲストで登場して、司会の若林さんと様々なトークをするのです…

宮木あや子『校閲ガール トルネード』感想文:望んだ未来と手に入れた今が違ったとしてもそれは不幸ではない

宮木あや子作品『校閲ガール』『校閲ガール ア・ラ・モード』の続編にあたる作品。 可愛らしいキュートな装丁は相変わらずで、おっさんには買いにくいのだが、今作『校閲ガール トルネード』は、前作よりもやや厳しい現実を突き付けるような内容になっている…

和田竜『忍びの国』小説感想文:耐え忍ぶのではなく金を懐に忍ばせる事が伊賀忍者の生きがいである

海外から見た日本のイメージは、未だに侍や忍者から脱却できてはいないのかもしれない。 海外向けの日本人のパフォーマンスはどうしてもSAMURAIでありNINJAをしておくのが無難であることは昔から変わらず、未だにチョンマゲ姿に袴を着ている人たちがTOKYOの…

男性にこそ読んでもらいたい!おすすめの恋愛小説【11作品】

『恋愛小説は女性が読む本である』 そんな考え方は一世代前の偏見で、今では男性でも恋愛に比重が置かれた作品を普通に楽しむ時代になってきているように感じる。映画『君の名は』のように、性別に関係なく支持される恋愛作品も増えてきた。それでもやはり、…

誉田哲也『増山超能力師事務所』感想文:人情味あふれるハードボイルドSF作品という新しいジャンルが生まれる!

『超能力』と聞くと僕は小さいころゴールデンタイムのテレビで行われていた超能力者の特番を思い出す。スプーンを曲げ、念写をし、箱の中身を当てる彼らに胸が躍っていた。 超能力の存在の有無をここで語るつもりはないが、ああ僕に超能力があったらTVなん…

野沢尚『反乱のボヤージュ』感想文:間違っていることを「間違っている」と言える大人でいなければいけない

基本的に疾走感で満たされた爽やかな青春小説の方が好きなのだが、若いからこそ感じる心の葛藤や成長を描いた苦味あふれる青春小説も、また違った魅力があるので読んでしまう。 特に思春期の学生特有の“万能感”や“無気力感”が、社会によって抑圧されて強制的…

松岡圭祐『探偵の探偵』シリーズ全作品のネタバレ感想文:暴力に対して機転で対応する女性版ハードボイルド作品

読みやすくて優しめな物語を書いている印象の松岡圭佑さんが、比較的ハードな作品を描いているシリーズがある。北川景子さん主演でドラマ化もされいている人気作になっている『探偵の探偵シリーズ』だ。 以前から気になっていたものの、なかなか手に取るに至…

池井戸潤『七つの会議』感想文:胃が痛くなるようなサラリーマンの辛さがリアルすぎて凹む

作品のタイトルだけを見て、勝手にユルユルした笑える内容の作品だと思い込んでしまうことがある。それなのに実際に作品を読み始めたらシリアスな内容だったりすると、自分の心が勝手に生み出した勘違いが原因でギャップが埋まらず、物語の導入部分で苦労し…

竹田真太朗『イカロス・レポート』感想文:鳥人間コンテストは現実でも小説でもパイロットが熱い男だとウケるよね

先日読んだ中村航さんの『トリガール!』が思いのほか青春していて楽しめたので、同じく鳥人間コンテストを題材にした作品が他にもないのだろうかと色々と探し回ってしまった。そこで発見したのが、この竹田真太朗『イカロス・レポート』である。 イカロスと…

村田沙耶香『殺人出産』感想文:今の時代のクレイジーは100年後の常識かもしれないという恐怖

『コンビニ人間』で芥川賞を受賞した村田沙耶香さん。 その村田沙耶香はクレイジーであると、以前作家の加藤千恵さんがラジオで話していた。もちろんそれは冗談半分なのだろうが、確かに村田作品を読んでいると「コイツはクレイジーだぜHAHAHA」と思う場面は…

中村航『トリガール!』感想文:叫びながら告白してほしいんだよね、鳥人間コンテストのパイロットはさ~

小さいころからテレビで見ていた鳥人間コンテスト。琵琶湖の青空に滑るように進んでいく美しい翼は夢と現実の狭間を飛んでいるようで、テレビを見ていた幼い日の僕を夢中にさせていた。 当時の鳥人間コンテストは真面目に長く飛ぼうとするだけではなく、コス…

津村記久子『君は永遠にそいつらより若い』感想文:独特のリズムとセンスが光るハイレベルなデビュー作!

印象的なタイトルの作品はいくつもあるが、津村記久子さんの『君は永遠にそいつらより若い』という作品のタイトルが、僕は特に魅了的に思える。 作中のある一文を切り取ったタイトルなのだが、読み終わって考えてみるとバシッとハマる格好いいタイトルで、さ…

池井戸潤『ロスジェネの逆襲』感想文:半沢直樹3-世代間意識に問いかける名言だらけの熱い問題提起!

2013年のTBSドラマ『半沢直樹』の原作小説シリーズの第三弾、池井戸潤作『ロスジェネの逆襲』。前二作に比べてタイトルセンスがいきなり向上したので驚きが隠せないが、作品自体はドラマのあと、つまり半沢直樹が出向が命じられたあとの話が描かれている。 …

絶対に読んでもらいたい《宮部みゆき作品》厳選のおすすめ小説ランキング【10作品+α】

1つの作品を読んだだけで、その作品を生み出した作家の全てを理解した気になるのはあまりにも勿体ない。 特に宮部みゆきのように、社会派ミステリーから時代小説、ファンタジーから読みやすい少年目線の冒険譚など、作品のジャンルが多岐にわたる作家の場合…

宮木あや子『校閲ガール ア・ラ・モード』感想文:続編ア・ラ・モードの方が主人公の魅力が伝わってくる不思議

宮木あや子作品『校閲ガール』の続編にあたる作品『校閲ガール ア・ラ・モード』。あいかわらず可愛らしい装丁で僕らおっさんには買いにくい事この上ないが、内容の方もあいかわらず優しくてなんとなくニコニコできる作品になっている。 ということで、もし…

【読書初心者用】面白くて読みやすい本をまとめてオススメ!!【24作品】

2016年9月26日更新 普段から本を読まない人にとって、時間をかけて文字を読み続ける事は苦痛なものだ。 そこで今日はサクサク読めてエンターテイメント性の高い本を紹介したいと思う。読みやすくて面白い小説なら無理なく文章に慣れることが出来て、断続的に…

池井戸潤『オレたち花のバブル組』感想文:半沢直樹2-仕事の信念とサラリーマンの宿命を今さら振り返る

最終回の視聴率が40%を超え社会現象にまでなった2013年のTBSドラマ『半沢直樹』の原作小説第二弾である池井戸潤作『オレたち花のバブル組』。相変わらずタイトルのセンスは救いようもないが、内容に関しては最高のビジネスエンタメ作品になっている。 前作…

宮木あや子『校閲ガール』感想文:校閲という縁の下の力持ちのおかげで僕らの知識は守られている

以前、作家・朝井リョウさんと加藤千恵さんがラジオにて「校閲の人たちはもはや宇宙」と褒めていた。それだけ、校閲の仕事は本来ならば気にならないような違和感や言葉の間違いを、驚くほど正確に指摘してくれるらしい。 僕はその話を聞いて以来、校閲という…

池井戸潤『オレたちバブル入行組』感想文:半沢直樹1-この作品に魅了される理由を今さら考える

社会現象にまでなった2013年のTBSドラマ『半沢直樹』。最終回の視聴率は40%を超え、「倍返し」がこの年の流行語大賞を取得した。これらの勢いはとんでもないブーム・流行と言える。 そんな『家政婦のミタ』を上回る爆発的な人気を獲得したドラマの原作が池…

伊坂幸太郎『残り全部バケーション』感想文:ポジティブな結末へ誘導する優しいリドルストーリー

伊坂幸太郎の小説は上品なパズルのように思える。 パッと見た限りだとそのパズルは、果たして絵になっているのかもわからないが、パズルを完成させようと奮闘すると、埋まるべき所に美しくピースがはまっていく。そのピースのはまり方も上品で、気が付くと優…

辻村深月『ツナグ』感想文:心をツナグのではなく繋がりを切り離す物語

映画化されていた作品なので名前だけは知っていたが、ずっと未読だった辻村深月『ツナグ』の文庫本を先日読んだ。作品ごとに少しつながりを持たせる作家だが、この作品は完全な単独作品なのでどのタイミングで読んでも支障はないと思う。 人気作だけあって内…

舞城王太郎『好き好き大好き超愛してる。』感想文:セカチューなんかクソくらえと中指立ててる作品もあっていいと思う

芥川賞の選評の際、石原慎太郎に「うんざりである。」と言わしめたタイトルの作品がある。舞城王太郎の『好き好き大好き超愛してる。』という作品だ。 石原慎太郎の言い回しや性格が好きではない僕だが、うんざりと言いたくなるのも頷けるタイトルではある、…

津村記久子『ミュージック・ブレス・ユー!!』感想文:音楽に救われる低空飛行のパンクロック少女の青春の1ページ!

思春期の頃、音楽に心を救われた人たちは多い。 日常の鬱々としたやり場のない気持ちを、爆音で好きな音楽を聞くことで受け止めてもらうことは、割と多くの人が味わったことがある苦くも懐かしい経験なのではないかと思う。かくいう僕も例に漏れず、音楽を聞…

湊かなえ『少女』感想文:映画化もされたイヤミスは表と裏の二つのテーマで楽しめる傑作!

ミステリーの世界には『イヤミス』と呼ばれるジャンルが存在する。読後感の悪い嫌な後味のミステリー、略して『イヤミス』だ。決して『いやらしいミステリー』の略ではない。もちろんそのジャンルも存在して欲しいが。 そんなイヤミスの女王と呼べる作家が湊…

ムハマド・ユヌス『貧困のない世界を創る』感想文:ソーシャルビジネスを生み出した男の理想とする世界とは?

基本的には小説の感想を自分勝手に書きなぐっている事が多いのだが、今回は珍しく小説以外の真面目な著書の感想と紹介をしたいと思う。今日の記事メッチャ真面目。たぶん全然面白くないです。 でも素晴らしい内容の本なので、少し前の本ではあるが感想と紹介…

北沢栄『小説・非正規 外されたはしご』感想文:勉強になる内容なのに小説という形態にしたのは明らかな選択ミスでは?

正社員と非正規労働者との間にどれだけの差があるかを僕は知らない。 生涯賃金の差や 保証の面でどれほどの待遇の差があるのかも知らない。 僕は知らないことだらけだ。そんな自分を情けなく思い、 少しでも勉強しようと思ってこの本を手に取ってみた。勘違…

米澤穂信『リカーシブル』感想文:苦味のある青春小説とミステリーの融合は米澤穂信の得意分野

米澤穂信の青春作品は “苦味” に溢れている。 同氏の作品である『ボトルネック』『さよなら妖精』『追想五断章』などの長編たちは、書きようによっては爽やかで明るい結末を迎えさせる事も出来るはずなのに、敢えて主人公の内面の葛藤や、無力感を浮き彫りに…

東野圭吾『宿命』感想文:1990年~2005年くらいの東野圭吾作品が一番好きだと叫びたい

東野圭吾さんの作品を記事に取り上げるのは少し勇気がいる。 何故なら本を読む方の多くはその存在をすでに知っており、どの作品をどのようなテーマで掘り下げても『今更感』がぬぐえないからだ。今まで避けてきたのはその今更感に負けていたからだ。まぁただ…

森博嗣『銀河不動産の超越』感想文:ユルユルと幸せになっていく話ってなんか良いよね

森博嗣の作品は多彩だ。ミステリーはもちろんだが、幻想的な小説や近未来のSF小説などカテゴリーにとらわれない作品を世に生み出している。 そんな数ある森作品の中で非常に希に優しく温かい作品が生まれることがある。 今日の作品『銀河不動産の超越』は…

越谷オサム『陽だまりの彼女』感想文:男が読んでもニヤニヤして泣ける恋愛小説とはこういうこと

恋愛小説とは主人公に感情移入して疑似的な恋愛体験を楽しむものだ。 その味わう疑似体験があまりにも魅力的だと、稀にこちらの世界に戻ってこれない紳士淑女もいるらしいが、それもこれも読んでいる作品の魅力もしくは魔力と呼べる力のせいかもしれない。 …

窪美澄『晴天の迷いクジラ』感想文:苦しくて苦しくて苦しくて堪らない作品に救いはあるのか?

悩んで苦しくなる閉塞感の塊のような作品がたまにある。 何故、人は不快な気分を味わいながらも作品を読むのだろうか? 僕が思うに自分が味わったことがある不快感や、立場や環境で苦しんでいる登場人物に自分自身を重ね合わせて同調することで、自分の孤独…

中田永一『くちびるに歌を』感想文:音楽と小説がミックスアップする苦くて甘い青春物語

くちびるに歌を持て。 勇気を失うな。 心に太陽を持て。 そうすりゃ、なんだってふっ飛んでしまう。 これはドイツの詩人、ツェーザル・フライシュレンの詩の一節だ。なんとも力強い歌詞だ。 「苦しい時には心にいつも太陽を持ち勇気を失わずに歌を口ずさめ!…

池井戸潤『民王』感想文:風刺小説であると同時に美しい正論も読ませてくれる小説は最高のエンタメ!

池井戸作品の魅力は苦しい状態からの大逆転だと思う。 ゆえに物語自体はシリアスに追い詰められていかないと、最後の大逆転にギャップが生じない。だからなのか、多くの池井戸作品はシリアスに物語が展開することが多いのだが、物事には必ず例外が存在する。…

朝井リョウ『チア男子!!』感想文:映像向きの作品を小説で描いたのは朝井リョウの計算か否か?

作品が好きであることと、その作品を生み出した作家自体を好きであることは全くの別物である。 例を挙げるとするならば百田尚樹の作品がある。 男たちの熱い人生の戦いを描く百田尚樹の小説たちが僕は大好きで、陶酔していると言っていいだろう。しかし、百…

池井戸潤『鉄の骨』感想文:萌の悪女っぷりが酷くて談合とか逆転とかもうそういう事じゃない

『下町ロケット』やドラマ『半沢直樹』の原作である『オレたちバブル入行組』など、池井戸作品は数多く世の中に浸透している。 どの作品も主人公たちに絶体絶命のピンチが続いている中で、仲間と努力して最後の最後で逆転して爽快になれる本が多く、その爽快…

大人が読んでも楽しめるおすすめの児童書【8作品】

大人は誰でも子供の経験がある。 経験があるのだから本当はどんな大人でも、子供の気持ちがわかるはずなのに、実際は大人になるにつれて子供の頃の自分が何を感じ、何を思い、どう行動していたのかをすっかり忘れてしまう。 とても不思議なことではあるが、…

皆川博子『アルモニカ・ディアボリカ』感想文:BL好きの女子以外も楽しめるミステリアスで愛情深い人間ドラマ

前作の『開かせていただき光栄です』の世界から5年後のイギリスを舞台にしたミステリー?小説。便宜上、ミステリーと付けたが、実際は言葉でカテゴライズ出来るような作品ではなく、「素晴らしく面白い小説」というような抽象的でチープな言葉になってしまう…

有川浩『植物図鑑』感想文:女性の願望も男性とあまり変わらないのかもしれない

現実の女性が、アニメやドラマの女性キャラクターを見た時に「いや、こんな女の子はいないよ。空想上の生き物だよ」という感想を抱くと聞いたことがある。 普通に生活していれば、「~だにゅ」だとか「~だにゃ」だとかを語尾に付けて喋っている女性を見かけ…

森博嗣『人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか』感想文:あえて抽象的に物事を考えるとは?

新潮社から出版されている敬愛する森博嗣さんの著書。 小説だけでなく、同書のように”何かの考え方”を示した本も多く出版している森先生だが、個人的にはエッセイ本よりもこういった作品の方が好きだったりする。指向性がある本というべきか、ひとつの物事に…

皆川博子『開かせていただき光栄です』紹介と感想文:どこか幻想的で甘い腐臭が漂う解剖ミステリーはまぎれもない傑作

『開かせていただき光栄です』という作品名を聞くと、非モテ男が佐々木希チックな彼女を初めて抱く時に言いそうなセリフランキング一位みたいだが、そんな冗談を言うのが本当に失礼だと書きながらすでに反省しているほどの傑作小説。 物語の展開が一切読めな…