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本-小説

読後感が最悪な胸くそ悪い小説こそ読むべきだ【17作品】

※2018年7月19日更新 本を読み終わったあとに胸クソ悪くなる作品は、世の中にたくさんある。 何故わざわざ時間をかけて本を読み、嫌な気持ちになる必要があるのか、理解できない人たちもたくさんいる事だろう。 そんな方々に勘違いしてもらいたくないのは、そ…

額賀澪『拝啓、本が売れません』感想文|図書館で借りちゃって本当にゴメン!!

現代社会では、情報はインターネットを使ってすぐに手に入るものになった。 以前は情報源の中心であったテレビや本が大きな力を持っていたが、youtubeをはじめとする動画配信サイトや、Kindleのような電子書籍が増え、情報取得の方法そのものが変わってきて…

アナタの小さな罪で人が死んだらどうするんですか?『乱反射』感想文|貫井徳郎

読むことで絶望感や、やるせなさを感じる本は何のために存在しているのだろうか? 読後感の悪い本を時間をかけて読み、不快感を感じるメリットについて僕はよく考える。 貫井徳郎『乱反射』を読んだ時も同じように悩み、苦しんでしまった。 この作品は何人も…

おすすめの警察小説【12作品】リアル、人情、サスペンス、猟奇殺人、マル暴、海外作品を厳選!

僕はハードボイルドな警察小説も好きで読むし、映画化に向いているエンタメ的な警察小説もよく読む。 警察という存在が現実的であまりにも自然に身近にあるので、自分が『警察小説』というジャンルを多く読んでいる認識はあまりなかったのだが、記事を書くに…

大人になったアナタに贈る青春小説『あの夏、二人のルカ』感想文|誉田哲也

誉田哲也『あの夏、二人のルカ』を読んだ。 『ストロベリーナイト』のように凄惨な事件や死体が登場するシリーズも描き出すと同時に、や『世界でいちばん長い写真』のように、思わず駆け出したくなるような爽やかな青春小説も生み出している誉田哲也だが、ど…

柚木裕子『盤上の向日葵』ネタバレ感想文|唐沢の目線で読むことをすすめたい!

柚木裕子『盤上の向日葵』を読んだ。 2018年本屋大賞第二位になったミステリー作品。 ミステリーといっても読者が謎を考えるタイプのミステリーではなく、一人の人間の生き様を、刑事と共に追体験していくようなミステリーになっており、良い意味でいつも通…

折原一『異人たちの館』感想文|本屋大賞2018年発掘部門超発掘本だけど僕は全然面白くなかった

本屋大賞2018年発掘部門超発掘本!折原一『異人たちの館』を読んだ。 本屋大賞発掘部門超発掘本とは、 ジャンルを問わず、2016年11月30日以前に刊行された作品のなかで、時代を超えて残る本や、今読み返しても面白いと思う本をエントリー書店員が一人1冊選び…

胸熱の傑作小説『かがみの孤城』感想文!じっくり生まれる信頼関係がこんなに心地いいなんてすっかり忘れていた|辻村深月

辻村深月『かがみの孤城』を読んだ。 多くの辻村作品を読んできたが、この作品はその集大成とも呼ばれており本屋大賞を受賞するのも納得の傑作といえる。本当に素晴らしい作品だった。 正直、素晴らしい作品すぎて書評・レビューなんて書ける気がしないので…

タイトルにチョコレートが入る小説たち【8作品】バレンタインデーにどうぞ!

2018年5月21日更新 『チョコレート』という言葉からはどんなイメージが連想されるだろうか? 高級感があるものから駄菓子屋で売っているお手軽なものまであり、子供から大人までが手に取るチョコレート。バレンタインで贈るときのドキドキや貰った時の喜び様…

なぜ『教団X』が”つまらない”という感想になるのか考える|明確な答えを示さない傑作小説の感想文|中村文則

アメトークの読書芸人を観た事のある人ならば知っていると思うが、中村文則さんの小説の中に『教団X』という作品がある。 番組の中で大絶賛されていたこともあり、多くの人が手に取ってこの本を読んだことだろう。 特徴的な装丁や壮大さを感じさせるタイト…

辻村深月『青空と逃げる』ネタバレ感想文|青空とは何のことを言っているのだろうか?

辻村深月『青空と逃げる』を読んだ。 重苦しい読書感覚を味わうも、爽やかで前向きな結末のこの作品は、読み終わった後の余韻が実に気持ちいい。 感覚的には同じく辻村深月の作品である、 『島はぼくらと』 に近い気持ちよさと言えば伝わる人には伝わるかも…

オススメの短編小説をオールジャンルで紹介!【29作品】

※2018年5月5日更新 はじめに 短編集の魅力は長編作品の魅力とは種類が違う。 一冊の本の中で様々な体験が出来たり、1つの物語だと思っていたらそれぞれの物語が繋がっていたりと、短編集だからこそ味わえる多くの要素が存在する。 さらに、好きな作家の違っ…

孤狼の血の続編『凶犬の眼』感想文!正義と仁義…貫くべきはどちらか?|柚木裕子

柚木裕子『凶犬の眼』を読んだ。 前作『孤狼の血』の男くさいハードボイルドな雰囲気を気に入ったので、その続編にあたるこの作品も貪るように読みふけてしまった。 『孤狼の血』感想文|魅力的な汚さが躍動する男くさい本|柚木裕子 続編もやはり面白い。 …

感想文『明日の子供たち』かわいそうな施設の子供という糞ニーズに真っ向から立ち向かう傑作小説|有川浩

有川浩『明日の子供たち』を読んだ。 多くの有川作品を読んできた中で、僕がNo1であると断言できる作品かもしれない。 いや、断言してしまおうか。 この作品がNo1だ。ハッキリ言って名作だ。 あまり強い言葉で褒めると作品のハードルが上がってしまう…

無骨な警察小説『孤狼の血』感想文|魅力的な汚さが躍動する男くさい本|柚木裕子

柚木裕子『孤狼の血』を読んだ。 昭和という時代背景と限りなくグレーなマル暴の刑事が織りなす、無骨で男くさい警察&ヤクザの小説。 男くさいハードボイルドな作品を拒絶してきたわけではないが、今まではあまり好んで手に取ってこなかったタイプの作品だ…

愛すべきクローズド・サークル系おすすめミステリー小説【23作品】

2018年4月20日更新 ミステリーファンとしては絶対に外せないジャンル―― 【クローズドサークル】 皆さんも読まれたことはあるかと思います。 傑作と呼ばれるクローズドサークルには、孤島や山荘に閉じ込められて、1人、また1人と殺人が起きていき最後には仰…

カフェで読みたいおすすめ小説【22作品】癒されるやさしい本をどうぞ!

カフェで癒しの時間を過ごす時に、そのパートナーとして一冊の小説があることほど素敵なことはない。 香ばしいコーヒーに鼻腔をくすぐられながら、一つの物語に没頭できることは、読書好きにとってこの上ない贅沢だ。 できれば、その癒しの時間に読む物語は…

濃い性描写が楽しめる一般小説【13作品】エロスだけではなくストーリーも楽しめるおすすめ作品を厳選!

※2018年4月9日更新 はじめに 「AVよりも映画のエロシーンの方が興奮できるんだぜ」といいながら、『インビジブル』という透明人間になる映画を僕に貸してくれた学生時代の友人である大賀君の事をふと思い出した。確かにあの映画は微妙にエロかった。 インビ…

起承転結がないのにずっと面白い短編集『浮遊霊ブラジル』感想文|津村喜久子

津村喜久子『浮遊霊ブラジル』を読んだ。 何よりも強く感じたのは「僕はやはり津村喜久子の本が好きなんだ」という意識。 もう、その意識からは逃げられないかもしれない。 とんでもなく鮮やかなオチがある訳ではないし、スッキリと終わっていくわけでもない…

【読書初心者用】面白くて読みやすい本をまとめてオススメ!!【29作品】

2018年4月5日更新 普段から本を読まない人にとって、時間をかけて文字を読み続ける事は苦痛なものだ。 そこで今日はサクサク読めてエンターテイメント性の高い本を紹介したいと思う。読みやすくて面白い小説なら無理なく文章に慣れることが出来て、断続的に…

『春待ち雑貨店ぷらんたん』感想文:想像よりも重くてツライ連作短編ミステリー|岡崎 琢磨

岡崎琢磨『春待ち雑貨店ぷらんたん』を読んだ。 タイトルから想像するに、のんびりのほほんとしたストーリーを期待して手に取った作品だったが、ページをめくってみると想像よりもはるかに重苦しくツラい感情を味わう小説だったので驚いてしまった。 今回は…

『屍人荘の殺人(しじんそうのさつじん)』ネタバレ感想文:これほど驚愕の密室が登場する本格推理はこの作品だけ|今村昌弘

凄まじい衝撃と共に読み終えた今村昌弘『屍人荘の殺人』。 第二十七回鮎川哲也賞受賞作でもあるこの作品は、ミステリーファンの話題を独占するとともに賞賛と批判の声を浴びた。話題になるということは、良くも悪くも世間の評価にさらされるということだ。 …

湊かなえ『贖罪』のネタバレ感想と解説

湊かなえ『贖罪』を読んだ。 湊かなえのイヤミスといえば面白さのは折り紙付きで、デビュー作である『告白』はもちろんのこと、三作目に当たるこの『贖罪(しょくざい)』も凄惨な事件が起こる世界に引き込まれ、絶妙に嫌な気分にさせてくれる名作だ。 ちなみ…

『ドラえもん短歌』の魅力は黒いドラえもんから生まれる -枡野浩一-

僕らにとっての”ドラえもん”とは、どのような存在なのだろうか? アニメや映画のイメージからすると、かわいらしくて文句を言いながらものび太君を助けてあげて頼りがいがあったり、涙もろくてドジでポンコツなところもある未来から来たネコ型ロボット。それ…

近いから衝突する家族の温かさ『家族シアター』感想文 -辻村深月-

短編集はその短さゆえに、作品へ感情移入する絶対量が少なくなる。 長編作品の様に登場人物のバックボーンを重厚に描いて感情移入させたり、地道に努力を重ねることで最終的に成功を掴む描写でカタルシスを味わうことも少ない。 ところが今日紹介したい作品…

恋愛ミステリー【17作品】1000冊以上の中から選んだおすすめの本!

ミステリーと恋愛は相性が良い。 ミステリーの醍醐味は秘密を解き明かすことにあるのは言うまでもないが、相手の秘密を解き明かすために四苦八苦する様子はまさに恋愛のそれと酷似している。 また、ミステリーが与えてくれるドキドキ感はある種の”吊り橋効果…

ゴリゴリの近親相姦小説『私の男』感想文 -桜庭一樹-

”近親相姦”という言葉はエロ動画のジャンルでしか見ることがない。 男性はそういったアダルトなジャンルとして目にする機会があるので、そこまでの非日常を感じないかもしれないが、女性は”近親相姦”という言葉自体に触れる機会がそもそも少ないと思う。しか…

有川浩『ストーリー・セラー』実話?創作?感動と現実が交互に訪れる小説家の物語 -考察とネタバレ感想文-

有川浩の小説は読みやすく、作品の世界に入りこみやすい。これは人に好かれる小説としてとても大切な要素の一つだと思う。シンプルに物語に興味を持ち、シンプルにその世界に入っていけるというのは、シンプルに小説として素晴らしい。 だが、作品の世界に入…

男性にこそ読んでもらいたい!おすすめの恋愛小説【12作品】

2018年01月19日更新 『恋愛小説は女性が読む本である』 そんな考え方は一世代前の偏見で、今では男性でも恋愛に比重が置かれた作品を普通に楽しむ時代になってきているように感じる。映画『君の名は』のように、性別に関係なく支持される恋愛作品も増えてき…

弱ってる女を看病したいフェチにおすすめしたい『病弱探偵』感想文 -岡崎琢磨-

多くの岡崎作品の特徴と言えば、作品全体をひっくり返すような大きなどんでん返し。 同氏の作品である『珈琲店タレーランの事件簿』シリーズや『季節はうつる、メリーゴーランドのように』などは最後の場面でくるりと視点を変え、今まで見えていた景色を激変…